G-Tune:Garageに足を踏み入れた我々を待ち構える安田氏。その余裕の顔が今から苦痛でゆがむかと思うと、自然と笑いがこみ上げてくるが、記者は平静さを装って代理人であるセンセイを紹介する。だ、だめだ、まだ笑うな……こらえるんだ。
安田 本日はよろしくお願いします。それにしても編集Gさん、ずいぶん可愛らしい女性を連れてきましたね。
編集G ……(いきなり口説き始めた……だと!?)
ひほすけ こんにちは! そこのアークで働いてる野沢と言います。ひほすけという名前でお店のPOPを描いたり、「アークな日々」っていう漫画を出してるんですけど、今回の企画も漫画にしていいですか?
安田 あ、アークの……、漫画ですか、かまいませんよ
ここで記者をチラッと見る安田氏。うん、言いたいことは分かる。しかし復讐のためならそんなことは些細な問題に過ぎない。驚きとまどうがいい。
安田 あ、そうだ。助っ人ありってことだったので、今回はウチも代理人を用意しました
見ると店舗の奥にG-Tuneパーカーを羽織った細身の青年が所在なげに立っている。系列店から格ゲーの上手なスタッフを連れてきたのだろうか。まあ誰が来ても問題はないだろう。こちらは大会優勝者である。マウスコンピューター春日部店あたりのスタッフに負けるセンセイではない。
ひほすけ え……いやちょっと、聞いてないんですけど。え? ほんとに?
編集G ああ、助っ人ありは向こうも同じなので。でもセンセイなら大丈夫ですよ
ひほすけ いやいやいやいや。だって、ええ? なんでかずのこ選手がいるんですか?
かずのこ選手と言えば、プロゲーマーの中でも世界大会優勝の実績を持つ格ゲー界のトッププレイヤー。まさかこんな企画に出演するわけがない。せめて見た目だけでもプロゲーマーに似たマウスコンピューター春日部店のスタッフを連れてきたというわけか。
安田 はい、かずのこ選手です(にっこり)
(やりやがったな安田ァァァァ)
トッププロゲーマーの登場に戦う前から涙目状態の我々だったが、気を取り直して試合の準備を進める。奇しくもかずのこ選手が使うのは、仮想敵の安田氏と同じキャミィ。これに対してひほすけは、スト3時代にお気に入りだったアレックス。プロゲーマーといっても同じ人間である。勝負はやってみるまで分からない。
かずのこ選手 アレックスの印象ですか……うーん、キャミィは速くて手数があるので、相性を考えると(アレックスは)弱いですよね。(キャミィは)打たれ弱い部分がありますけど、当たらなければどうということもないので
ひほすけ ストレートで負けないようにがんばります……
(や、やってみるまで分からないから!)
そして試合が始まった。
と、思ったら勝負がついていた。ありのまま今起こったことを話すと、もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。素人目に見てもかずのこ選手がひほすけを一方的に虐殺する展開だった。泣きたい。
かずのこ選手曰く「ちょっといきなり大技を狙ってきて組み立てが雑な感じでしたね。離れて戦う間合いはキャミィに分があるのでアレックスは防御をがんばらないとダメなんですが、その辺りもできていませんでした。空中戦のセンスはありましたが、有利な条件がそろってもそれを生かせなかったというか、心理面で飲まれている感じでした」
完敗である。しかし、言い訳をさせてもらうと、持参したひほすけ愛用アケコンが認識されず、急遽(きゅうきょ)別のアケコンを使わざるを得なかった、というアクシデントは無視できない。不慣れな環境でしかも相手は世界最強である。その精神的な動揺がプレイに影響を与えてもおかしくない。また、ひほすけの周囲にメインのキャミィ使いがおらず、十分な練習ができなかった、というのも理由の1つだろう。
「ナッシュとばかり対戦してたんですよ。相手がナッシュならいい勝負できたと思うんですけどねー」とひほすけ。「そうそう、ナッシュならね、いけたね」と相づちを打つ編集G。
「いいですよ、ナッシュでやってみますか?」(かずのこ選手)
そして手も足も出ずパーフェクト負け。ナッシュ…ナッシュなら……とつぶやくひほすけの目はもはや完全に死んでいる。おぼれる犬を全力で叩きに来る世界最強マジ怖い。そもそもこれだけ実力差あったら手加減していい勝負を演出する流れでしたよねこれ!?
「すみません、ちょっと緊張してしまって。緊張すると手加減できなくなるんですごめんなさい」(かずのこ選手)
まったく訳の分からない理屈だが、こうしてリベンジマッチは格ゲー世界最強プレイヤーの手で無情にも完全敗北で決着したのだった。
なお、今回の戦いに勝利してゲーミングPCを超格安で売ってもらう、というもくろみは潰えたが、勝者の余裕か、以下、かずのこ選手も所属する「裏・顔TV!」メンバーお薦めゲーミングPCの期間限定特別キャンペーンを用意してもらった。これからストリートファイターVで強くなりたい、という人は検討してみてはいかがだろうか。
アップグレード内容:Core i7-6700 → Core i7-6700K
アップグレード内容:500W 電源(80PLUS SILVER)→700W 電源(80PLUS BRONZE)
最後にこれだけは言っておきたい。自走のヤスことG-Tuneの安田氏は遊びの企画でも本気で相手を潰しにくるとても大人げない人です絶対ゆるさない。あと、最後は廃人みたいになっていたセンセイに励ましの声を!(→@hihosk184)。
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