一般人にはしんどいオタクの「知識量マウンティング」

» 2017年02月07日 06時00分 公開
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 オタクである大須先輩と一般人の栄(さかえ)ちゃんと一緒に、オタクが使うテクノロジーとその日常を紹介していく本連載「オタテク」。今回のテーマは「オタクの知識量マウンティング」です。

大須(おおす)先輩

……日本橋の銀行に勤めるアラサーオタク女子。仕事帰りに秋葉原へ行くことも多い。

好きな声優は久保ユリカ。栄ちゃんの同僚であり、先輩。

冬アニメは「セイレン」を視聴中。「アマガミソロコレクション」のCMをみて、それを購入。

この冬は中多紗江に、真剣。

栄(さかえ)ちゃん

……大須先輩の後輩。大須先輩と同じ日本橋の銀行に勤務。非オタクの一般人。

最近はポケモンにハマっている様子で、家では1人3DSに悪態をつきながらレートに潜っている。先輩に「2017年はアマガミの年」とゴリ押されて、無理やりアマガミを見せられているのがこの冬の悩み。

推しは、森島・ラブリー・はるか先輩。

大須先輩のチケット争奪戦を手伝ったり大須先輩が喜ぶPCをわざわざ選んだり、なんだかんだ言っても大須先輩の面倒を見る。


オタクの知識量マウンティング

 今期放送中のアニメでは、高山箕犀(きさい)氏原案の「セイレン」を視聴している大須先輩。地上波ながらも攻めた下ネタを投下してくる作品ですが、大須先輩は同じく高山氏がゲームデザイナーを務めた「アマガミ」も良かったと懐かしんでいます。

セイレン アニメ「セイレン」(c)高山箕犀/セイレン製作委員会

 自他共にオタクであることを認める矢場ちゃんは、「オタクの必修科目」とまで言われてしまったので、「アマガミを知らない」とは言えず、思わず知っているフリをしてしまいました。しかし、知ってるフリをしながら話を合わせようとしてもすぐにボロが出てきてしまいます。さらに、大須先輩はアマガミへの愛と知識量で畳みかけてきます。

 「知らない作品でも知っているフリをする」のもあるあるですが、何も知らない相手に作品の知識や愛を語り倒して迷惑がられてしまうというのもよく見る光景です。

 次回もオタクが使うテクノロジーを紹介していくので、よろしくお願い致します。

用語:セイレン

今期放送中のアニメ。高山箕犀(きさい)氏原案の学園ラブコメで、同じく高山がゲームデザイナーを務めた「アマガミ」から9年後の世界を舞台としている。

アマガミと同じく、4話ごとに1ヒロインの話を展開するオムニバス形式をとっている。

今期は常木耀、宮前透、桃乃今日子の3人だけで他のヒロインはお預けである。早く上崎真詩ちゃんの話が見たい。

用語:アマガミ

2年前のクリスマスにデートをすっぽかされて失恋し、恋に憶病になってしまった主人公が、再び勇気を出して「今年こそは彼女とクリスマスを過ごそう!」と頑張る、説明する必要のないみんな大好き恋愛シミュレーションゲームである。

アニメ化も2度されており、昨年末に各ヒロインの話をまとめたソロコレクションも1人2980円で好評発売中!

所々「どういうテンションでこんな脚本書いたんだ」と突っ込みたくなるようなシチュエーションがバンバン出てくるあげく、キャストにも「深夜にでも書いてるんですか?」など言われる始末。それくらいネジが外れている。

用語:七咲逢

「アマガミ」に登場するヒロインのうちの1人。面倒見のいいクールな後輩。

スカートの下に水着を着ているからと言って、主人公の前でスカートをたくし上げたり、主人公を秘湯に連れて行って混浴したりと意外と大胆。

そのせいか、主人公からめっちゃセクハラされる。


著者名:黒居裕

 黒居裕(くろいゆう)。講談社『ヤングマガジン』第426回(10月期)の期待賞受賞。バイトをしながら漫画を描いてる声優オタクです。久保ユリカさんが好きです。

◆Twitter:@khpnVG(こはぽん)

◆PixivID:kohapon07


(漫画:黒居裕/編集:ITmedia)

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