サブスク不要で画面を持たない潔さ Polarの新型フィットネストラッカー「POLAR Loop」を「Fitbit Air」と比較:スマートウォッチ ナビ(3/3 ページ)

» 2026年06月30日 15時00分 公開
[山本竜也,ITmedia]
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アクティビティー検出はやや控えめ

 歩行やジョギングなどの運動は、一定時間/一定強度以上の活動が続くと自動でトレーニングとして記録される。検知感度は「高/中/低」の3段階で変更でき、デフォルトは中設定だ。検知されたトレーニングは、ランニング/筋トレ/サイクリングなどを自動で識別することはできず、必要であれば後から種目を手動で編集する形になる。

トレーニング履歴の画面 トレーニング履歴の画面。自動で計測されるが運動種目までは判別できない。種目は後から手動で設定可能だ

 このあたりは、種目を細かく判別してくれるスマートウォッチに慣れていると物足りなく感じるかもしれないが、心拍データをベースに心拍運動負荷(TRIMP:Training Impulse)方式によるトレーニング負荷の数値などはきちんと算出される。

 Polar Flowアプリ側から手動で計測を開始すれば、スマートフォンのGPSを使ったルート記録も可能だ。普段はバックグラウンド記録に任せ、本気の運動だけ手動で開始する、という使い方が合っているだろう。

睡眠/回復の分析に本気で取り組む人に

 Polarは製品ページで、通知に煩わされず自分のタイミングでアプリを確認することで「無理せず『ながら』健康管理」ができる点を訴求している。

 これは「データを取りに行くのではなく、勝手にたまっていく」状態に近い。一日の終わりや翌朝にPolar Flowを開いて、昨日の睡眠と運動量を眺めるという使い方がLoopには一番合っている。日々のコンディション管理を重視するユーザーには実用的な仕組みといえるだろう。Polar Flowアプリが追加料金なしで全機能を利用できる点も、長期的なコスト面では評価できる。

 Polarは、1982年に世界初のウェアラブル心拍計測モニターを開発したパイオニアということもあり、その心拍センサーへの信頼感はある。反面、SpO2センサーや皮膚温センサーは非搭載のため、計測できる生体指標の種類という点ではFitbit Airに分があるように思う。

 価格は2万9700円で、Fitbit Airの1万6800円と比べて約1万3000円高い(Google Health Premiumのサブスク料金は含まず)。ただし、Fitbit Airにない睡眠/回復の多角的な分析やトレーニング負荷管理に価値を見いだせるなら、その差額は許容できる範囲だろう。

 センサーの網羅性やアプリの手軽さを重視するならFitbit Airが自然な選択となる。予算と用途に合わせて選んでほしい。

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