Balance 2にはなかった機能として、フラッシュライトが加わった。白色と赤色に対応する。常用するものではないが、夜間に鍵穴を照らすといったちょっとした場面で便利だ。地味ながら、あると助かる部類の機能だろう。
ヘルスケア機能は、心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル/皮膚温度の24時間モニタリングに対応する。睡眠については睡眠時心拍変動(HRV)/睡眠ステージ/昼寝記録/睡眠時呼吸の質などを記録できる。センサーはBioTracker 6.0 PPG(5PD+2LED)だ。
体調管理の指標は、従来のBioChargeがHybridChargeに改称され、機能も広がった。睡眠、回復、日常のストレス、トレーニング負荷を統合して分析するもので、LifeLoadとあわせて日々のコンディション把握に使う。「高い精神的ストレス」「病気」といった生活イベントを手動で記録し、分析に反映させる仕組みも入っている。
外部連携は、Strava/TrainingPeaks/Intervals.icu/Runna/Google Fit/Appleヘルスケアに対応し、国内では日本最大級のランニングコミュニティー「Runtrip」との連携も可能だ。
ソフトウェア回りは、いつものAmazfit製品という印象だ。Zeppアプリの構成や操作感に大きな変更はなく、既存ユーザーなら迷わず使えるだろう。逆に言えば、ここに新鮮味はない。
Amazfit Balance 3は、ステンレススチール採用による質感の向上と、1.5型で最大3000ニトという画面の見やすさ、そして実測で1日8〜10%の消費で済むというバッテリー駆動時間の長さを兼ね備えており、日常使いのスマートウォッチとしての完成度は高い。指紋コーティングの追加も、地味ながら日々の使い勝手に効いてくる部分だ。
向いているのは、画面の見やすさを優先する人、週1回程度の充電で運用したい人、そしてHYROXやハイブリッドトレーニングに取り組んでいる人だろう。既存のAmazfitユーザーで、もう少し質感の高いモデルが欲しいという場合にも合っている。
一方で、直径約51.4mm、実測で80.9gという大柄なサイズは好みが分かれる。手首が細い人や、ビジネスシーンでの装用が多い人には悩ましいかもしれない。その場合は、約55gのチタンブラックにするか、Active系など小型のモデルを検討してもいいだろう。
価格については、正直なところ気になる部分だ。Balance 2は発売時4万3890円だったので、1万9910円の値上げで約1.45倍になる計算だが、上昇した分の説明はつく。ステンレススチール化、最大輝度の2000ニトから3000ニトへの引き上げ、指紋コーティング、ボタンの増加、フラッシュライトの搭載、HYROX関連機能、HybridChargeと、加わった要素は少なくない。
とはいえ、付属バンドが2本から1本に減った点も含めると実質的な値上げ幅は大きく、コストパフォーマンスの高さが魅力だったBalance 2と比べると、やや買い手を選ぶモデルになった印象だ。
Balance 2からの買い替えを考えているなら、素材と質感、画面の明るさ、HYROX関連機能に2万円分の価値を見いだせるかどうかが判断軸になる。センサー構成や基本的な計測機能の刷新幅は大きくないため、Balance 2に不満がないなら急ぐ必要はないだろう。予算と用途に合わせて選んでほしい。
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