横浜の商店街がEV(電気自動車)を導入し、店舗会員の間でカーシェアリングを始めた。ちょっとした買い物や用事を済ませるときの便利な足として利用するだけでなく、非常用電源としても活用する計画だ。
三菱自動車工業は横浜の元町商店街が、同社のEVを利用したカーシェアリングを始めたと発表した。導入した車両は「i-MiEV」のMグレード(図1)。蓄電池の蓄電容量は10.5kWhで、満充電時なら連続で120kmの走行が可能。当面は店舗会員間でシェアリングする予定。
元町商店街はカーシェアリング開始に当たってEVだけでなく、日本初となるEV専用に開発したカーシェアリングシステムも導入する。このシステムは、EVの充電時間も考慮に入れて貸し出しスケジュールを管理する。店舗会員はPCや携帯電話からインターネットを通してこのシステムにアクセスし、利用希望日時を予約できる。
利用者は予約した日時にEVを駐車してある場所に行くと、そばにある鍵管理ボックスから鍵を取り出せる。利用後はこの鍵管理ボックスに鍵を返却すればよい。
元町商店街は今回シェアリングを開始するEVを、店舗会員がちょっとした用事を済ませるときの便利な足として活用する予定。
さらに三菱自動車工業は、EVを非常用電源として活用することも狙っている。元町商店街が導入した「i-MiEV」Mグレードは、満充電時なら一般家庭が消費する電力の1日分を供給できる。将来は店舗会員だけでなく、近隣住民も利用できる非常用電源としていきたいとしている。
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