フェデックスが電気自動車で配送、日産の「e-NV200」を横浜で運行電気自動車

日産自動車が2013年度に発売を予定している電気自動車「e-NV200」のモニター車を、フェデラルエクスプレスが実証を兼ねて横浜地域の配送に利用する。近距離の配送車両に電気自動車を活用する取り組みが広がってきた。

» 2012年07月18日 15時37分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]
図1 フェデックスが実証運行に使う「e-NV200」のモニター車 図1 フェデックスが実証運行に使う「e-NV200」のモニター車

 フェデラルエクスプレス(フェデックス)は7月中旬から1か月間、日産自動車から電気自動車の「e-NV200」をモニター車として1台借り受け、横浜地域の配送車両として活用する(図1)。

 日産自動車が日本と欧州の大手ユーザー企業と実施している実証プロジェクトの一環で、日本ではイオンリテールに続いて2社目の取り組みになる。フェデックスと日産は2011年の冬に欧州でも同様の実証運行を実施した。

 フェデックスは全世界の集配車両の燃費効率を2020年までに2005年比で20%改善する目標を掲げており、電気自動車や再生可能エネルギーで駆動する車両に対する投資を強化している。今回の実証運行の結果を見て、本格的な採用を始めるものとみられる。

 e-NV200は日産自動車が「リーフ」に続いて投入する第2弾の電気自動車で、2013年度からスペインのバルセロナ工場で生産を開始する予定だ。発売時期は未定だが、2013年度中に日本と欧州の両市場に投入することは確実である。小型商用車の「NV-200」をベースに、リーフのパワートレイン(駆動部)を搭載する。航続距離はリーフと同様の200キロメートルになる見込みである。

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