県内の工業団地にメガソーラー建築し運営している新潟県は、メガソーラーを拡張する計画を立てている。現在の合計出力は2MW。これに15MWのメガソーラーを増設するという計画だ。
新潟県は県内の工業団地「新潟県東部産業団地」(阿賀野市)で運営しているメガソーラー「新潟東部太陽光発電所」を拡張する計画を立て、県の2012年度9月補正予算に追加予算を計上した。県は、拡張分の建設期間を2012年度〜2015年度としており、補正予算が議会を通過次第、事業者の選定に入ると見られる。
新しく拡張する部分は敷地面積約45万m2。最大出力はおよそ15MW(1万5000kW)。年間発電量は約1万6800MWh(1680万kWh)。これは一般家庭の年間消費電力量にすると約5000世帯分に当たるという。総事業費は約69億円で、2015年度に稼働開始の予定。
新潟東部太陽光発電所にはすでに出力1MWのメガソーラーが2カ所で稼働しており、今回の拡張分を合わせると合計出力は約17MWになる。それぞれ、積雪地帯ならではの工夫を凝らしている。
最初に稼働を始めた区画では、太陽光発電パネルの角度を変えられる架台を採用している(図1)。夏季は太陽に光を浴びやすいように水平に近い角度にして、冬季は太陽光パネル上に降った雪が滑り落ちるようにやや傾斜を付ける。
次に稼働を始めた区画では、雪の滑り落ちやすさを考えて架台の角度を30度とし、架台間の距離を長めに取って、パネルに影がかからないようにしている。追加で拡張する分にも、このような積雪地帯ならではの工夫を加えたものになると考えられる。
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