自家発電で有名な六本木ヒルズの発電量は?ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)

» 2012年10月05日 17時45分 公開
[スマートジャパン]
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正解:

 d.40MW

ミニ解説:

 六本木ヒルズを管理運営している森ビルによると、六本木ヒルズの地下には、ガスタービンを利用する大規模なコージェネレーションシステムが6台設置してある。1台当たりの最大出力は約6.36MW(6360kW)。発電能力は外気温度によって変動するというが、6台の出力を合計するとおよそ38MW(3万8000kW)。大体40MWというところだ。

六本木ヒルズの地下にある、大規模なコージェネレーションシステム

 この発電設備を運営しているのは「六本木エネルギーサービス」という会社。森ビルが東京ガスと共同出資して作った会社だ。「特定電気事業者」として認可を受けており、六本木ヒルズ全域(一部を除く)に電力を供給する責任を負っている。つまり、地下にある大規模な発電施設は非常時に備えるものではなく、六本木ヒルズで活動する人間が毎日消費する電力を供給するためのものだ。

 六本木エネルギーサービスは、六本木ヒルズに入居している企業だけでなく、住宅専用部に居住している全世帯と電力供給契約を交わしており、検針や料金徴収まで請け負っている。東日本大震災の直後は、東京電力に4MW(4000kW)の電力を供給していた。

 電力だけでなく、コージェネレーションシステムが発生させる熱も供給している。熱を利用して蒸気を発生させ、暖房や給湯に利用できるように各棟に配管を通して供給している。夏季は「吸収式冷凍機」という機器を利用して、冷気を発生させ冷房に利用する。

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