事務手続きや保守もおまかせ、CATV業者が太陽光発電システムを販売開始自然エネルギー

東京急行電鉄沿線でケーブル・テレビ(CATV)サービスを提供しているイッツ・コミュニケーションズは、CATVサービス加入者に向けて太陽光発電システムの販売を始めた。太陽光発電システムの稼働開始までに必要な作業だけでなく、保守、メンテナンスも一手に引き受ける点が特長。

» 2012年12月21日 09時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 太陽光発電システムの販売開始は2013年1月上旬。当面はCATVサービスに加入している世帯の戸建住宅あるいはCATVサービス導入済みの集合住宅を対象に販売活動を展開する。イッツ・コミュニケーションズによると、該当する一戸建て住宅は約15万戸、集合住宅は約1万8000棟になる。

 最大の特徴は機器の調達、設置から補助金申請などの事務手続きの代行など、太陽光発電システムの稼働開始までに必要な作業だけでなく、稼働開始後の保守、メンテナンスまで一手に引き受ける点だ(図1)。

図1 イッツ・コミュニケーションズは太陽光発電システムの機器調達と設置だけでなく、補助金申請などの事務手続きや、保守、メンテナンスまで引き受ける。出典:イッツ・コミュニケーションズ

 価格は1kW当たり38万円から。太陽光発電パネルの種類などによって価格が変化する。この価格は2013年1月〜3月まで有効。導入者は、余剰電力買い取り制度を利用する必要がある。

 情報通信サービスも手掛けるCATV業者らしく、太陽光発電システムの稼働状況をインターネット経由で確認可能にするサービスも提供する予定。発電状況データをイッツ・コミュニケーションズのサーバーに集め、パソコンやタブレット、スマートフォンからサーバーにアクセスすることで確認できる。

 イッツ・コミュニケーションズでは、このサービスを応用して発電状況の遠隔監視サービスも提供することを考えている。発電状況に不自然な変化が発生したときに、メンテナンス要員を現地に派遣して確認、必要に応じて修理、交換などの手配をする。

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