オフィスにおいて、最も電力を消費している機器はエアコンだ。抜本的な省エネ対策を打つならエアコンの総入れ替えとなるが、かなりのコストがかかってしまう。しかし、エアコンを交換することなく、節電を実現できる機器がある。
日本カンタム・デザインが販売する「TEL-CON」は、エアコンの室外機に取り付けることで、室外機の能力を増強し、20%ほどの節電を可能にする機器だ(図1)。これは、室外機の中でも、高温になった冷媒を冷やして液体に戻す「コンデンサー」と呼ぶものだ。
室外機ももちろんコンデンサーを備えているが、エアコンに強い負荷がかかると、コンデンサにも大きな負荷がかかる。そこでコンデンサーを増設して、負荷を分散させようというものだ。
負荷を分散させることで、より空調能力が上がり、少ない電力で大きな空調効果を得られるようになる。室外機の中でもコンデンサーは特に劣化が早い部品だが、TEL-CONを装着しておけば、負荷を分散できるので寿命も伸びる。
日本カンタムデザインの試算によれば、TEL-CONを取り付けることで、平均20%の節電効果を得られる。特に、夏のピーク時の節電効果は平均25%にもなるという。
機器の代金や設置料金は既存の空調機器の規模によって変わるが、新しいエアコンを導入する場合に比べて、費用は1/3程度で済むという。エアコンの老朽化による消費電力の増大で困っている方は検討してみてはいかがだろうか。
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