愛媛県松山市の教育委員会は、市立中学校すべてに電力を供給する事業者を入札で決定する。松山市の教育委員会としては初の試みとなるが、入札で電力供給者を決める他自治体の動きを見て決めたという。
今回対象となるのは松山市立の中学校29校(図1)。松山市教育委員会によると、入札で事業者を決めることでどれくらい電気料金が下がるのかはまだ分からないとしている。ちなみに、四国電力から電力供給を受けると、私立中学校29校の分で年間7600万円かかるという。
供給対象の29校は図2の通り。契約期間および電力供給期間は2013年4月1日から2014年3月31まで。契約電力の合計は2087kW、年間予定使用電力量の合計は377万3600kWhとなる。すべての電力を供給する事業者1社を入札で決める。
入札に参加できるのは一般電気事業者と特定規模電気事業者だ。しかし、松山市を電力供給エリアとしている四国電力が入札に参加する可能性は低いだろう。松山市教育委員会は入札に踏み切った動機として、四国電力が値上げを表明したことを挙げている。値上げを表明している四国電力が新電力よりも安い金額を提示することは考えられないだろう。
松山市教育委員会は今回の入札で良い成果を挙げられたら、市立小学校の電力供給者も入札で決めることを検討している。
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