扇島を抜いて日本最大のメガソーラー、福岡県みやま市で23MW運転開始自然エネルギー

大規模なメガソーラーの建設が続々と始まっているが、ついに福岡県で発電能力23MWの日本最大のメガソーラーが運転を開始した。これまで最大だった神奈川県の「扇島太陽光発電所」の13MWを大きく上回る規模で、設置した太陽光パネルの総数は7万5000枚にのぼる。

» 2013年03月25日 07時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 福岡県の南西部にある人口4万人強の「みやま市」で、日本最大のメガソーラー「みやま合同発電所」が3月21日から運転を開始した。元は旧・三井三池炭鉱の有明鉱があった場所で、1997年に閉抗してから使われないまま残っていた広大な土地を利用した。

 面積が33万平方メートルの有明海に面した平らな土地に、7万5000枚の太陽光パネルを設置して、23MW(メガワット)のメガソーラーが誕生した(図1)。年間の発電量は2400万kWh程度を見込んでいて、一般家庭で約7000世帯分に相当する電力を供給することができる。事業を運営するのは福岡県を中心にメガソーラーを増やしている芝浦グループである。

図1 「みやま合同発電所」。出典:芝浦グループ

 芝浦グループは現在までに8か所のメガソーラーを稼働させていて、合計の発電規模は36MWに達している(図2)。まもなく9か所目も運転を開始する予定で、40MWを超える。さらに九州全域にメガソーラーを展開する「九州ソーラーファーム計画」を推進中だ。

図2 「九州ソーラーファーム計画」。出典:芝浦グループ

 九州は日射量の豊富な地域が広がっているものの、これまでメガソーラーは少なかった。現在は大分県や鹿児島県で70〜80MWクラスの巨大なメガソーラーを建設するプロジェクトが進むなど、太陽光発電の規模が急速に拡大し始めている。

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