MEMSアグリゲータ24社のサービス出そろう、「高圧一括受電」は20社が提供エネルギー管理

2013年度に実施するMEMS(マンション向けエネルギー管理システム)の補助金制度の適用対象になる24社のサービス内容がまとまった。すでに半数の12社はMEMSのサービスを開始できる状態になっている。電気料金を引き下げる「高圧一括受電」は計画中を含めて20社が提供する。

» 2013年05月15日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 MEMS(マンション向けエネルギー管理システム)の補助金の対象になるアグリゲータ24社のサービス内容がまとまった。補助金を運営するSII(環境共創イニシアチブ)が発表した各社の計画を見ると、MEMSに加えて「高圧一括受電」を付随サービスとして提供するアグリゲータが20社にのぼっている(図1)。MEMSと高圧一括受電の組み合わせが今後の標準パターンになりそうだ。

図1 MEMSアグリゲータ24社のサービス概要。補助金を運営する「環境共創イニシアチブ」による

 マンションで利用する電力を一括契約にすることで電気料金を安くできる高圧一括受電は、居住者にとってMEMSを導入する明確なメリットになる。現時点で付随サービスに高圧一括受電を加えていないアグリゲータは、シャープ、日立製作所、東芝、富士通の4社で、大手電機メーカーばかりである。おそらく利用者側の要望に応じて他社と連携して提供するものとみられる。

 各社がMEMSに加える付随サービスには、ほかにインターネット通信やセキュリティがある。インターネット通信は11社、セキュリティは4社が提供する予定だ。さらに太陽光発電や蓄電池を組み合わせたマンション向けのエネルギー供給システムを提案するアグリゲータも6社ある。

 24社のうち、すでにサービスを提供できる状態になっているのは12社。当初から全国規模で展開するアグリゲータは7社ある。夏の節電シーズンに加えて、電力会社の料金値上げが始まり、MEMSの導入が一気に進む可能性が高まってきた。経済産業省の導入目標は1年間に800棟(合計8万戸)である。

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