「十勝スピードウェイ」が太陽光サーキットに変身、出力21MW自然エネルギー

北海道更別村に位置する十勝スピードウェイは3年前から大規模太陽光発電の企画を温めてきた。オリックスは十勝スピードウェイから20年契約で土地を賃借、北海道でも最大級となる出力21MWのメガソーラーを立ち上げる。

» 2013年07月08日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 十勝スピードウェイ(更別村)の位置

 JR帯広駅から南へ車で40分、北海道初の国際公認サーキット「十勝スピードウェイ」(更別村)は、敷地面積147ha、5100mのグランプリコースなど4つのコースを備える大規模なサーキットだ(図1)。ここに出力21MW(モジュール容量)のメガソーラー「更別・十勝メガソーラースピードウェイ発電所」が立ち上がる(図2)。

 十勝スピードウェイには十分な遊休地がある。主な遊休地3カ所(約40.3ha)に太陽電池モジュールを13万1420枚敷き詰め、年間2388.5万kWhの発電量を見込む。これは一般家庭の約6635世帯分の年間消費電力に相当する。更別村の世帯数の約5倍に当たる規模だ。

 これほど大規模なメガソーラーを建設するとなると、系統に与える影響も大きくなる。経済産業省は2013年4月に北海道における大規模太陽光発電の接続についての対応を公表しており、北海道以外の立地を検討するように呼びかけていくという。十勝スピードウェイの場合はどうなのだろうか。

 「2010年時点でMSF(十勝スピードウェイの運営主体)から大規模太陽光発電の構想がでており、2011年7月の固定価格買取制度(FIT)開始直後に申請済みだ。従って、北海道電力の容量制限とも無関係である」(オリックス)。

 2013年7月にメガソーラーの造成工事に着工し、2014年12月に北海道電力への売電を開始する予定だ。事業主はオリックスであり、資金は自己調達する。MSFから20年間、土地を賃借し、オリックスが100%出資予定のSPCが運営する。

図2 「更別・十勝メガソーラースピードウェイ発電所」の完成予想図。出典:オリックス

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