太陽電池の出荷量が前年比で3倍に、発電事業用は10倍の75万kW蓄電・発電機器

企業を中心に太陽光発電の導入が活発に進み、太陽電池の出荷量は加速度的に増え続けている。協会がまとめた2013年7〜9月の国内出荷量は前年比で3.3倍に伸びた。特に発電事業用は10倍の規模に拡大して、わずか3カ月間で75万kWにのぼる大量のモジュールが出荷された。

» 2013年12月05日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 太陽光発電協会が41社のメーカーを対象に、四半期ごとの国内出荷量を調査して集計結果を公表している。パネルの形で売られる太陽電池モジュールの国内出荷量は増え続けて、最新の2013年度第2四半期(7〜9月)に200万kWを突破した(図1)。発電効率が違うために単純な比較はできないものの、最大出力では大規模な原子力発電所の2基分に相当する。

図1 太陽電池モジュールの国内出荷量の推移。出典:太陽光発電協会

 前年同期と比べて3.3倍の出荷量で、特に「発電事業用」(出力500kW以上)が10倍以上の大幅な伸びを記録した。それ以外の用途では一般企業を中心とする「非公的施設用」の導入量も急増して、6.5倍の規模になっている(図2)。

 その一方で住宅用は1年前から横ばいの状態が続き、国内出荷量に占める割合は1年間で71%から26%まで低下した。住宅用の太陽光発電システムの市場は早くも安定期に入ったことを示している。

図2 太陽電池モジュールの国内出荷量の内訳(2013年7〜9月)。出典:太陽光発電協会

 国内出荷量のうち、日本で生産された太陽電池モジュールは42%と半分以下で、海外生産品の比率が58%を占めた。ただし日本メーカー21社の国内出荷量は全体の72%にのぼる。内訳は国内生産が42%、海外生産が30%で、日本メーカーの太陽電池モジュールでも約4割は海外生産品だ。

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