NEDOは2015年3月末時点の日本の風力発電設備導入量の情報を集計して公表した。2015年3月末までの日本の風力発電設備の導入量は設備容量約294万kW、設置基数は2034基となっている。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、日本国内における風力発電設備の導入・撤去に関して定期的に実績調査を行っているが2015年9月11日、2015年3月末(2014年度終了)時点の調査結果の集計を完了し、公表した。
調査方法は電力会社からの聞き取り調査で、調査対象は国内にある単機出力10kW異常の系統連系されている全ての風力発電設備となる。稼働年月や撤去年月、設置者、設置場所、定格出力、設置基数、総出力、風力メーカー、用途などが調査項目となる。
調査によると、2014年度末の日本の風力発電設備の導入量は、設備容量約294万kW、設置基数2034基となった。2011年度以降は毎年度、設備容量8万kW(キロワット)、設置基数44基前後で推移していたが、2014年度は、設備容量23万5805kW、設置基数113基の風力発電設備が導入され、久々に大きく伸びた1年となった。秋田県男鹿市の男鹿風力発電(総出力2万8800kW)や、鹿児島県薩摩川内市の柳山ウインドファーム(総出力2万7600kW)などの大型風力発電が数多く稼働したことが要因だ(図1)(図2)。
設備容量で見た国産機の割合は、2006年度は17%前後で推移していましたが、2009年度から徐々に国産機の導入が進み、2014年度は29.6%(全体約294万kWの内、国産機は約87万kW)まで増加した。2014年度単年度は6割以上が国産機となっている。また、導入基数で見た国産機の割合でも、設備容量と同様、2006年度から24%前後で推移していたが、国産機の導入が増え、2014年度は31.4%(全体で2034基のうち、国産機は638基)まで増加している(図3)。
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