太陽光でおもてなし、2カ所目の「シティチャージ」が虎ノ門に蓄電・発電機器

太陽光発電で蓄電し、無料でスマートフォンを充電できるソーラー充電スタンド「シティチャージ」の設置が東京都内で進んでいる。東京タワーの敷地内に設置したのに続き、新たに虎ノ門ヒルズにも登場した。

» 2015年11月12日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 太陽光パネルで発電した電力でスマートフォンなどを無料で充電でできるソーラー充電スタンド「シティチャージ」の設置が東京都内で進んでいる。このほど東京タワー(東京都港区)に続いて、同区内の「虎ノ門ヒルズ ステップガーデン」にも1台設置された(図1)。設置期間は1年間の予定だ。

図1 「虎ノ門ヒルズ」と「シティチャージ」のイメージ 出典:森ビル

 シティチャージの設置は東京都環境公社と設置事業者のシャープが連携して実施している日本初の取り組みとなる。太陽光発電を身近に感じることができる他、外国人旅行者への「おもてなし」を提供することなどを目的としている。

 スタイリッシュなデザインを意識し、転倒防止など安全を最優先した設計で、サイズは高さ約3.1メートル。太陽光パネルの幅が約2.5メートル。蓄電池の搭載により夜間・雨天時でも充電が可能で、非常用電源としても用いることができる。蓄電池の容量は60人分(1人当たりの利用時間は15分)で、LED照明を搭載しており夜間照明としても活用する。ピクトグラム(絵文字)を導入し、外国人利用者でも使いやすいよう配慮している。

 2015年10月初旬に東京タワーに先行導入したが(図2)、ここでの利用者の声を反映し、虎ノ門ヒルズに設置したシティチャージは、雨天対策として充電ボックスが自動で閉まる仕様へと改良されている。東京都は順次設置場所を拡大する方針だ。

図2 東京タワーに設置されたシティーチャージ。(左上)はシティチャージの外観。(右上)はシティチャージに搭載された鉛蓄電池。(左下)が95Wの太陽光発電。(右下)がLED照明(クリックで拡大)

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