今回の製造実証プラントの建設および、ユーグレナを利用したバイオジェット燃料の実用化計画には、横浜市、千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車、全日本空輸が協力する。各社の役割を図3に示す。
千代田化工建設は製造実証プラントの設計・建設、ユーグレナはミドリムシを利用した燃料生産を担当する。いすゞ自動車は製造したバイオディーゼル燃料の評価、全日本空輸は航空会社の立場で、実際の空港における給油などのオペレーションや、航空機燃料に関する国際規格への準拠などに関する提案を行う。横浜市は今回の製造実証プラントの建設や運営に対する支援を進める。
さらにこの実用化計画は「国産バイオ燃料計画」として、国内調達したユーグレナ以外のバイオマス原料も利用し、オールジャパン体制でバイオマス燃料を安定供給することを目指すという。
2020年までに供給するバイオ燃料の原料は、日本国内で生産および調達を行う方針だ。ユーグレナ以外のバイオマス原料の調達と、生産物の需給・物流に関する調査検証などについては伊藤忠エネクスが担当する。なお、研究開発目的の製造や2020年以降に製造するバイオ燃料の生産や原料調達に関しては海外も視野に入れるとしている。
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