ゴルフ場跡地に宮城県最大級の57.1MWメガソーラー:太陽光
ゴルフ場跡地のメガソーラーへの転用が加速しているが、宮城県でも新たなプロジェクトが進んでいる。パシフィコ・エナジーが推進しているパシフィコ・エナジー古川メガソーラープロジェクトである。
メガソーラーには採算性を確保できる発電能力を確保するために15〜20万平方メートルの土地が必要だとされている。その土地を確保するために転用が進んでいるのがゴルフ場の跡地である(関連記事)。
図1 パシフィコ・エナジー古川メガソーラープロジェクトの完成予想図 出典:パシフィコ・エナジー
パシフィコ・エナジーが推進するパシフィコ・エナジー古川メガソーラープロジェクトもそうしたプロジェクトの1つである。同プロジェクトは宮城県大崎市の旧ゴルフ場跡地を利用して開発された太陽光発電所である。
工事は東洋エンジニアリングが請け負い、モジュールはトリナ・ソーラーが提供する。PVモジュールは57.1MW分を2015年11月から順次出荷しているという。モジュールの出荷は2016年9月まで行われ、商業運転の開始は2016年第4四半期を予定している。
ゴルフ場が太陽光発電所に変わる、全国各地に広がる建設計画
バブルがはじけた1990年代の後半からゴルフ場の閉鎖が急増して、広大な跡地は用途が決まらないまま放置されるケースが多い。用地を造成する手間が少ないメリットを生かしてメガソーラーの建設が続々と始まった。複雑な地形に大量の太陽光パネルを設置する施工方法にも工夫が見られる。
九州最大のメガソーラー着工、発電能力96MWで2018年に稼働
宮崎市にあるゴルフ場の建設予定地が巨大なメガソーラーに生まれ変わる。140万平方メートルの広大な用地に30万枚の太陽光パネルを設置して、発電能力が96MWに達するメガソーラーを建設する計画だ。2018年の春に運転を開始する予定で、3万3000世帯分の電力を供給することができる。
1万1000世帯の小都市を上回る発電量、ゴルフ場がメガソーラーに変わる
岡山県で人口が最も少ない美作市に、発電能力が41MWの巨大なメガソーラーを建設するプロジェクトが進んでいる。122万平方メートルに及ぶゴルフ場の跡地に13万枚を超える太陽光パネルを設置して、1万2500世帯分の電力を供給する計画だ。運転開始は2016年3月を予定している。
太陽光で電力自給率100%に、被災地が最先端のスマートタウンへ進化
宮城県で太陽光発電が急増中だ。固定価格買取制度による認定設備の発電規模は1年間で4倍以上に拡大して全国で第4位になった。沿岸部を中心に災害に強いスマートタウンの建設計画が広がり、新設した津波避難タワーの屋上にも太陽光パネルを備えて電力を自給自足する体制が整いつつある。
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