総事業費106億円、9150世帯分の電力を生むメガソーラーを奈良県に太陽光

日本アジア投資は奈良県吉野で太陽光発電事業のデベロッパーであるリニューアブル・ジャパンとの協業で、最大出力30.0MWを見込むメガソーラー「吉野町太陽光発電所」の建設を開始した。同社最大の案件となるメガソーラーで、年間9150世帯分相当の発電量を見込んでいる。

» 2016年03月16日 15時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 日本アジア投資とリニューアブル・ジャパン(RJ社)が建設を開始した「吉野町太陽光発電所」は、最大出力30MW(メガワット)を見込む大型のメガソーラーだ(図1)。総工費は約106億円で、このうち約80%をプロジェクトファイナンスによって調達している。

図1 「吉野町太陽光発電所」の建設予定地 出典:日本アジア投資

 年間予想発電量は一般家庭約9150世帯分の年間電力消費量に相当する3195万kWh(キロワット時)を見込んでいる。売電開始予定時期は2018年1月で、固定買取価格制度を利用して1kWh当たり36円(税別)で関西電力へ売電する計画だ。

 日本アジア投資は新たな収益の柱の1つとして、長期的に安定した収益が見込まれるメガソーラー発電事業への投資を積極的に手掛けている。各プロジェクトの確実な事業化に向け、2016年2月に設立したファンドの「RJA エナジー投資事業有限責任組合」の組み入れも含め、さらなる事業規模拡大を目指している。2018年3月までに100MW規模のメガソーラープロジェクトで売電を開始する計画で、年間5億5千万円程度の利益を獲得することを目指している。

 現時点では、企画中の案件も含めて合計89.1MWのプロジェクトを推進している。内訳は売却済み1件(2.2MW)、売電中5件(18.0MW)、建設中7件(55.2MW)、企画中7件(13.7MW)。今後もパートナー企業との協業を進め、全国各地でメガソーラーを中心とした再生可能エネルギーの発電所プロジェクトを推進する計画だ(図2)。

図2 日本アジア投資が手掛けるメガソーラープロジェクトの一覧 出典:日本アジア投資

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.