河村電機産業は、キュービクルメーカーとしての強みを生かし太陽光発電のO&Mサービスに参入。新たに2015年末から太陽光発電クラウド型監視&保守サービス「エネQeye」を展開している。接続箱や集電箱など主要設備の設計・製造・販売しているため、システム全体を把握しシステム設計や異常監視など、監視・保守・運用などのトータルシステムの構築が可能だ。さらに同社が強みとして抱えているのが全国408拠点による、24時間365日監視のサポートサービスである。
「例えば、午前中に異常を発見すれば、午後には駆け付けて原因を特定し復旧を進めることができる。施主や施工店などの機会損失などを大幅に抑えることができる。メガソーラーをどんどん作る時代は終わりを告げようとしており、今後はどう運用していくかが重要になる。そのニーズに応えていきたい」とブース担当者は述べていた(図6)。
ファーウェイ(華為技術)は、携帯電話基地局などで積み上げた実績を生かし、パワーコンディショナー製品に参入。2014年には日本での製品展開を開始したが、急速に導入容量を拡大している。2015年は出荷容量は350MWだったが、2016年は製品ラインアップを拡大したこともあり1.5GWに導入拡大を目指している。
華為技術日本のスマートソーラー事業部アカウントマネージャーの奥山陸氏は「日本ではセントラル方式を採用するケースも多いが、不具合時の落ち込みを抑えることができる点や土地の問題などから、分散型が今後拡大していくと見ている。携帯電話基地局などで遠隔監視の実績などもあるため、これらの実績を生かして、遠隔監視なども組み合わせて提案を進めていく」と述べている(図7)。
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