もう1つのモデルがより高出力なモデルの「BFC-X」だ。DC出力5kWで、遠隔運転機能も搭載する予定だ。燃料ユニットは別置きとなり、水素ボンベの利用を想定した製品になるという(図6)。
ブラザーはこうした複数のモデルを用意し、オフィスから工場・データセンター、さらにはビルなどの建築物まで、さまざまな領域を対象に非常用電源としての燃料電池システムの拡販を目指していく方針だ。「発表したばかりだが、企業や官公庁などからさまざまな用途で利用してみたいという引き合いがある」(ブース担当者)
さらにブラザーでは開発した燃料電池システムのさらなる活用を目指し、水素関連事業を行う 清流パワーエナジー、建築設備や上下水道製品などを取り扱う森松工業株式会社と提携し、燃料電池システムの排熱も活用したコージェネレーションシステムの開発も推進する。新規事業の柱として、本格的に燃料電池システム市場を開拓していく計画だ。
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