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» 2016年08月09日 07時00分 公開

電気料金の新プラン検証シリーズ(36):地産地消を掲げる「湘南のでんき」、約5割を神奈川県の再生可能エネルギーで (2/3)

[陰山遼将,スマートジャパン]

再エネ調達と販売で県内企業と連携

 湘南電力は湘南のでんきの提供にあたり、同社も所属する小田原箱根エネルギーコンソーシアム(略称:ECHO)と積極的に連携していく。ECHOは2016年8月8日に小田原市で会見を開き、事業提携の内容について説明した。

 ECHOは小田原・箱根地域のエネルギー地産地消による地域活性化の推進を目的に、再生可能エネルギー事業を手掛けるほうとくエネルギー、ガス事業を行う古川と小田原ガス、 湘南電力の4社が設立した団体である(図3)。

図3 小田原エネルギーコンソーシアムの体制図(クリックで拡大) 出典:湘南電力

 ほうとくエネルギーは2011年の東日本大震災を受け、2012年に地域の38社がエネルギーの地産地消を目的に設立した企業だ。再生可能エネルギーの導入を推進している小田原市と協力して市内施設の屋根を活用した太陽光発電事業や、市民ファンドを活用し地域住民と共同で太陽光発電や小水力発電などの再生可能エネルギーの導入を進めている。

 湘南電力は湘南のでんきを提供する際の電源の一部として、ほうとくエネルギーが運営する太陽光発電所から電力を調達する。湘南でんきの販売については、ECHOに参加するガス事業者の古川と小田原ガスと代理契約を結び、2社が小田原・箱根地域の顧客に対して湘南のでんきを販売していく計画だ。

 再生可能エネルギー電源の普及、さらに発電から供給までのあらゆる工程で地域企業が連携し、エネルギーの地産地産を広げる体制を築いた(図4)。またECHOでは今後、蓄電池を活用した地域内のエネルギーマネジメントなどにも取り組んでいく計画だという。

図4 会見の様子。左から湘南電力の村上会長、小田原ガスの原社長、古川の古川社長、ほうとくの蓑宮社長、小田原市の加藤市長、箱根町の勝俣副町長、小田原箱根商工会議所の鈴木会頭

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