電気料金のメニューは電力会社が家庭・商店向けに提供している標準プランの「従量電灯」と同じ体系である。月額固定の基本料金と使用量に応じた電力量料金の両方とも、各エリアの電力会社よりも安く設定している(図5)。関西電力のエリアでは基本料金と電力量料金の1段目(月間使用量120kWhまで)が同額で、2段目以降の単価が安くなる。
東京電力のエリアで単価を比較すると、基本料金は10A(アンペア)あたり1.4円、電力量料金は1kWh(キロワット時)あたり0.08円から2.69円安い(図6)。契約電力や月間の使用量に関係なく必ず安くなるメリットがある。
たとえば2人家族の標準モデル(契約電力40A、月間使用量350kWh)では、東京電力の従量電灯Bと比べて月額で471円安くなる。さらに毎日平均1万歩を歩き続けると1000円の割引を受けられる(図7)。両方を合わせた割引率は15%になる。
最大の割引を受けるケースでは、5人家族の標準モデル(60A、700kWh)で電気料金が1436円安くなって、歩数による割引が1万円加わる。両方を合わせた割引率は55%にもなり、電気料金が半額以下で済む計算だ。
1日に1万歩を歩く距離は約8キロメートルに相当する。毎日続けるのは大変なことだが、割引率の大きさを考えると、長く取り組む価値は大いにありそうだ。しかも健康に役立つのであれば一石二鳥と言える。
イーレックス・スパーク・マーケティングは全国6つのエリアで家庭・商店向けの電力を販売している(図8)。新たに開始する「あるく・おトク・でんき」は東北・中国・九州エリアにも2017年1月から順次展開していく予定だ。
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