太陽光パネルをM字型に、発電量16%アップ太陽光(1/2 ページ)

NTTファシリティーズは千葉県長柄町に建設したメガソーラーに、オリジナルの施工手法を導入した。一部の太陽光パネルをM字型になるよう東西に向けて設置することで、発電量の最大化を試みるという手法だ。独自工法の導入で年間発電量は16%アップする見込みだという。

» 2017年04月17日 13時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 千葉県長柄町にNTTファシリティーズのメガソーラー「F長柄太陽光発電所」が完成し、2017年3月27日から売電を開始した。出力約1.9MW(メガワット)のメガソーラーで、年間550世帯分に相当する約1984MWh(メガワット時)の発電量を見込んでいる。

出典:NTTファシリティーズ

 F長柄太陽光発電所は一部のエリアに、NTTファシリティーズの独自工法「Fソーラーパッケージ Mタイプ」を導入している。M字型アレイ工法という施工方法によって太陽電池パネルを東西向きに設置し、発電量の増強を図る手法だ。

南向きと東西向きに設置する場合の太陽光パネルの間隔。出典:NTTファシリティーズ
「F長柄太陽光発電所」のアレイ同士の間隔 出典:NTTファシリティーズ

 太陽光パネルは南北方向へ傾斜させて配置する場合が多いが、M字型アレイ工法では東西方向に配置する。これにより隣接パネルの影を避けるためのスペースが不要になるため、従来の南北方向への配置と比較して、敷地面積当たりの太陽光パネルの設置容量を20〜40%を増やせるというものだ。F長柄太陽光発電所ではM字型アレイ工法により、太陽光パネルの設置容量を25%増やすことができたという。

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