改正FIT法への対応を丸ごとおまかせ、価格は「業界最低水準」の新サービス太陽光

エクソルは太陽光発電事業者向けに、運用保守をはじめとする改正FIT法への対応を丸ごとサポートする「改正FIT法おまかせプラン」の提供を開始した。住宅プランで年平均7200円、低圧プランで年平均2万6500円、高圧プランで年平均100万円で提供する。

» 2017年05月10日 11時30分 公開
[長町基スマートジャパン]

 エクソル(京都市)は、住宅から産業用までの太陽光発電所を対象としたO&M(保守点検)サービス「改正FIT法おまかせプラン」の提供を開始すると発表した。「業界最低水準」(同社)とする価格設定で、2017年4月1日から改正施行された「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」(改正FIT法)に対応する。

 改正FIT法により、稼働中を含めたすべての太陽光発電システムは保守点検を行うことが義務付けられた。これにより、適切に対応されないシステムは、是正勧告などの段階を経て認定取消となり、発電事業を継続できなくなる可能性もあり得ることとなった。一方で住宅、低圧案件の稼働中システムを中心に、保守点検にかかる費用の問題から、義務化への対応の遅れが懸念されている。

 エクソルはこうした課題に対応するため、住宅用および産業用の発電所で適切な保守点検できるよう同サービスを提供する。同社は今回の法改正で示された、順守すべき保守点検の指針である「保守点検ガイドライン」作りにも参画した経験から、網羅すべき保守点検項目を押さえているという。同社が手掛けた新設案件であれば、住宅プランで年平均7200円、低圧プランで年平均2万6500円、高圧プランで年平均100万円で提供する。

 同サービスは、住宅から産業用までシステムの規模に関わらず対応可能だ。「改正FIT法で求められる保守点検にかかわる事項をすべて盛り込んでおり、同サービスを利用することで、安心して発電事業を開始・継続できる」(エクソル)という。同社以外が設計・施工したシステムでも対応する。

 基本メニューは保守点検ガイドライン基準に準拠し、同社の定める項目による点検、レポート作成を行う。このほか遠隔監視、年次レポート作成、駆けつけサポート、巡回、モジュール洗浄、除草などのオプションメニュー、さらに看板設置、フェンス設置、事業認定代行申請などの改正FIT法オプションも用意している。

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