伊豆半島に2.9MWのメガソーラー、650世帯分の電力を:太陽光
日本アジア投資とリニューアブル・ジャパンが協業して静岡県伊豆の国市に建設していたメガソーラー発電所が売電を開始した。最大出力は2.9mW、年間予想発電電力量は約300万kWhという。
伊豆半島の北部に位置する静岡県伊豆の国市。日本アジア投資は2017年6月、伊豆の国市で建設していたメガソーラー発電所が売電を開始したと発表した。太陽光発電の開発を手掛けるリニューアブル・ジャパンとの協業によるものだ。
最大出力は2.9MW(メガワット)、年間予想発電電力量は約300万kWh(キロワット時)である。これは一般家庭約650世帯分の年間電力消費量に相当する。売電先は東京電力グループ、買取価格は消費税などを含まず32円/kWhとなっている。総工費は約10億6000万円。そのうち約85%をプロジェクトファイナンスにより調達したという。
発電所の様子 (クリックで拡大) 出典:日本アジア投資
2017年3月末における投資実績 (クリックで拡大) 出典:日本アジア投資
日本アジア投資では売電収入を主とする安定収益獲得のために、再生可能エネルギー投資事業を進めてきた。2017年3月末現在で投資したプロジェクトは計23件 113.8MWとなっており、そのうち同社の出資持分は67.0MWまで拡大したとする。
案件が順調に積み上がってきたこと、東京証券取引所の上場インフラファンド市場開設など外部環境が整備されたことから、今後は一部のプロジェクトを売却する方針だ。売却による早期の収益獲得や投資資金回収を行うことで、同社は「その資金で新たなプロジェクトに投資を行い、収益性や資金効率を追求していく」とした。
再エネが世界で2000GWを突破、日本は太陽光で世界2位
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日照不足による収益減少も補償、太陽光発電向け保険
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