新日本電工が1940年から運転を続ける水力発電所を改修。これまで発電した電力は自社工場で利用していたが、今後はFITを利用いた売電事業に切り替えるという。
新日本電工は北海道様似町(さまにちょう)に所有する「幌満川(ほろまんがわ)第2水力発電所」の改修が完了し、2017年11月1日から営業運転を開始したと発表した。これまで発電した電力は自社工場で消費していたが、改修を機に「再生可能エネルギーの固定買取価格制度」を利用した売電に切り替えている。
幌満川第2水力発電所は、地質学的に貴重な遺産の保護を目的とした世界的な認定制度「世界ジオパーク」に認定されている「アポイ岳ジオパーク」の敷地内に位置する。1940年から運転を継続している歴史ある発電所だ。
新日本電工は同発電所の改修を2015年9月から進めてきた。今回の改修で、堅軸フランシス水車を2基利用する体制に更新している。発電所の出力は4.403MWだ。
これまで発電した電力は、主に新日本電工の日高工場で消費していた。同社は今回の更新にあたりFITの設備認定を取得しており、今後は売電事業用として活用していく方針。さらに、同じ幌満川水系に位置する第3発電所も更新工事を進めており、2018年12月の運転開始を予定している。こちらの出力は6.205MWとなる予定だ。
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