洸陽電機は、新電力初となる沖縄電力管内での低圧電力の販売を2018年3月1日より開始すると発表した。電力使用量の多い顧客の場合、約9%の電気料金が削減できるという。
洸陽電機は、新電力初となる沖縄電力管内での低圧電力の販売を2018年3月1日より開始すると発表した。月間600kWh(キロワット時)の電力を使用する家庭の場合、同社の提供するプランを契約すると約9%の電気料金削減が可能になるという。
同社が沖縄電力管内で提供する電気料金プランは、「きほんプラン」と「生活フィットプラン」の2種類。きほんプランは、基本料金・従量料金とも沖縄電力従量電灯よりも安価に設定され、生活フィットプランは昼間に外出が多く、夜間に電力をよく利用する顧客に向くとする。
沖縄県は本土との連系線がないため、日本卸電力取引所(JEPX)による電力取引が活用できないうえ、バイオマス発電や水力発電といった化石燃料以外の安定電源も限られており、安定的な供給力確保が新電力の沖縄参入に立ちはだかる大きな課題だった。
同社では2010年に沖縄営業所を開設し、設備の省エネルギー化改修工事や太陽光発電事業などを展開し、沖縄県内でさまざまなパートナー企業との協業を進めてきたとする。これにより、現地のバイオマス発電所や太陽光発電所などから電源を確保することができ、2016年12月から沖縄県で高圧需要家向け電力供給を開始していた。
これらの電源に加え、新たに沖縄電力から卸電力供給を受けることより安定供給の見通しが立ったとして、高圧に続いて一般家庭など低圧の電力需要家への供給開始を決定した。
同社は、全国的にみて沖縄県は低圧電気料金が高いエリアの1つだったとして、今回の参入によって健全な価格競争が発生することで管内の一般家庭に新しい選択肢を提供するという。
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