エクソルは2018年3月から産業向け太陽電池モジュールの新製品の販売を開始。PERC構造を採用し、従来モデルと比較して出力を高めた。
エクソル(京都市)は2018年3月、「PERC構造(Passivated Emitter and Rear Cell)」を採用した、産業向け太陽電池モジュール新製品の販売を開始した。現在、同社が発売中の72セルサイズ、60セルサイズ太陽電池モジュールより公称最大出力がそれぞれ10W(ワット)上昇しているため、より多くの発電量を確保できる。
新製品は「XLM72-370L-L5S」(公称最大出力370W、モジュール変換効率19.1%、希望小売価格税別24万4200円)と、「XLM60-315S-S5S」(315W、19.2%、同20万7900円)の2機種。モジュール変換効率を高めるためにPERC構造を採用した。PERC構造は、パッシベーション膜という絶縁体によりセルの裏面をコーティングし、その絶縁体層が光を反射させることで、光エネルギーを効率的に電力に変換することができるようになる。
これにより、同社が現在発売中の単結晶太陽電池モジュールの「XLMシリーズ」の同サイズモジュールより、72セルサイズのXLM72-370L-L5Sは最大出力が10W、変換効率が0.5%。60セルサイズのXLM60-315S-S5Sは最大出力が10W、変換効率が0.6%上昇した。
同サイズでモジュールの出力が向上すると、面積あたりの発電量が高まる。そのため、太陽光発電システムの建設に必要な土地面積が少なくなり、建設時に必要となる架台や基礎などの部材点数も抑えられるため、工事コストの削減につながるので、事業性が高まるとしている。
また、新製品は太陽電池モジュールの出力を25年間保証する。JIS C8918で規定する条件下で、規定値をそれぞれ下回った場合に、太陽電池モジュールの修理または交換を行う。
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