エクソルは「PVJapan 2018」に出店し、同社の住宅・産業用太陽光発電ソリューションを披露。参考出展として、凹凸地における架台の杭打ちコストを削減できる「自在架台」を初披露した。
太陽光発電に関する総合イベント「PVJapan2018」(主催=太陽光発電協会)が2018年6月20〜22日までパシフィコ横浜で開催された。エクソルは「ニーズに合わせた自家消費提案」「屋根を最大利用住宅用システム」「低圧こそO&M」「新時代に応える産業用システム」という4つのテーマを中心としたブースを展開した。
このうち、最適な自家消費提案については、ケースバイケースであるという考えから、ユーザーのニーズに合わせ、「電力基本料金削減プラン」「BCP対策プラン」などパターン化し訴求している。これらのプランをシステム構成イメージなどとともに紹介した。
屋根を最大利用住宅用システムでは、エクソルブランドのモジュールを組み合わせて最大容量を実現する「SOLAFULL(ソラフル)」、レイアウト自在の設置方法により、陸屋根のスペースを最大活用できる置き基礎架台「X-3(エックススリー)」など「+1kW」を追求できる製品・サービスを展示した。このうちSOLAFULLは住宅屋根に合わせた最大容量の算出が簡単で、屋根材にかかわらず一律のkW単価設定のパッケージ商品となっている。販売店は、ユーザーへ提案までの工程が短くなるので、スピードアップを図れる。利用者にとっては、希望の設置容量や予算に応じた検討がしやすくなるなどのメリットがあるとしている。
X-3は屋根を傷つけたくない陸屋根の戸建住宅や集合住宅、ビル、コンビニエンスストア、工場などに最適な「置くだけ設置」の陸屋専用架台だ。3度という低角度により、太陽電池モジュールを設置する方角を気にする必要が無く、屋根に合わせた自在なレイアウトがスペースの最大活用(発電量の最大化)を可能にする。また、低背構造のため、建物の外観を損なうことなく設置ができ、景観を保ちたい場所や建物でも、住宅向けからCSR、BCP対策の事業者向けまで幅広く対応する。
サービス開始から3年が経った「太陽光発電所評価検査」のコーナーでは、サービスの概要とこれまでの評価検査結果や、低圧太陽光発電システムのメンテナンスと売電補償が一つになった「XSOL売電補償付きメンテパック」など、低圧にこそ必要なO&Mに関するサービスを訴求した。
産業用システム関連コーナーでは「新JIS」対応と「新電技」対応の解説を行った。さらに、この2つに対応しながら、コストの上昇を抑えることができるエクソル独自の架台「自在架台」を参考出展した。
この自在架台は、凸凹地や東西および南北不陸(ふろく)のある斜面でも、最小限の造成で施工が可能だ(平地でもそのまま設置することが可能)。杭(くい)の頭出しが一定でも良いため、東西南北どの方向でも等間隔で杭を打つことができる。杭のボルト調節により頭出しの際に生じるわずかなずれをカバーし、それにより杭打ちがスピーディに行え、工期短縮につながる。傾斜角度は東西南北±15度、基準風速38m/s、50cm以下の積雪に対応。架台強度は改正後の新電技も考慮した設計となっている。
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