豊洲に新たな水素ステーション、燃料電池バスの大規模受け入れも可能に電気自動車

東京ガスが東京都江東区豊洲地区に新たな水素ステーションの建設を発表。日本初という、大型の燃料電池バスの大規模受け入れにも対応できる水素供給能力を実現する計画だ。

» 2018年11月22日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 東京ガスは2018年11月、日本水素ステーションネットワーク(JHyM)と共同で、東京都江東区豊洲に「豊洲水素ステーション(仮称)」を建設すると発表した。新ステーションは、燃料電池バスの大規模受け入れが可能な日本初(東京ガス)のオンサイト方式水素ステーションで、東京ガスが運営する、練馬、浦和、千住に続く4カ所目の水素ステーションとなる。

豊洲水素ステーションの完成イメージ 出典:東京ガス

 東京都では2020年に向けて、100台以上の環境に優しい燃料電池バスの導入が計画されている。このため燃料電池バスの運行を支える水素ステーション整備が必要とされており、その一環として、東京ガスは豊洲地区の約2000平方メートルの敷地に、新規の水素ステーションを建設する。水素供給方式はオンサイト方式(都市ガスから水素ステーション内で水素を製造)を採用。水素の充填(じゅうてん)能力は300Nm3/h以上で、ピーク時は500Nm3/h、充填圧力は70MPaとする。

 新ステーションは、経済産業省の「燃料電池自動車の普及促進に向けた水素ステーション整備事業費補助金」などの交付を受けることが決まっており、2018年度中に着工し、2019年内の営業を開始する予定だ。

 東京ガスグループは、これまで培ってきた水素ステーションの建設・運営・規制見直しなどに関する知見を生かし、引き続き燃料電池自動車の普及に向けた水素供給の基盤確立に貢献するとともに、将来の水素利用拡大に向けた準備を行う。

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