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» 2018年12月12日 11時00分 公開

太陽光:静岡県が太陽光の導入モデルガイドライン公表、10kW以上を対象に

静岡県が県内の市町に設置する太陽光発電設備についての、モデルガイドラインを公表。各市町のガイドライン作成の支援と、太陽光発電の導入に関するトラブルを防ぐのが狙いだ。

[陰山遼将/長町基,スマートジャパン]

 静岡県はこのほど太陽光発電設備の適正導入を目的に、県内の市町がガイドラインを作成する際の参考にできるモデルガイドラインを作成した。2018年7月から県と市町が立ち上げた検討会が作成を進めてきたもので、今後静岡県ではこの内容を参考に、各市町による地域特性を踏まえたガイドラインの策定を支援する方針だ。

 ガイドラインで対象とする太陽光発電設備は、出力10kW(キロワット)以上または敷地面100m2以上の事業用太陽光発電設備。建築物へ設置するものは対象外だ。内容は大きく以下の4つのポイントで構成されている。

  1. エリア設定(立地を避けるべきエリア、慎重な検討が必要なエリアの設定)地域における立地特性を公表、周知することで、適切な場所への立地を促す
  2. 入念な事前協議(市町との協議、地域住民との協議)事業者との事前協議や調整により、地域住民とのトラブルを未然に防ぎ、適正な事業への指導を実施
  3. 事業の各段階における届出制(事業概要書、運転開始届、事業終了届などの届出)事業者からの届出により、情報を入手することで、関係機関や地域との迅速な情報共有を実施
  4. 適切な管理(定期的な稼働状況の把握、処分費用の積立の推進)設置後の撤去を含めた適切な管理を実施

 この他、各市町のガイドライン策定を支援するため、注釈の挿入や届出様式例の添付など、事務作業の負担軽減を図っている。市町が条例を制定する場合にも参考となるという。今後は、県の関係各課で構成する「メガソーラーの導入に係る庁内連絡調整会議」が主体となって、ワンストップの支援体制により、市町のガイドライン策定を支援する方針だ。

 静岡県は日射量に恵まれた地域が多く、全国の中でも急速に太陽光発電の導入が進んだ。2016年度末時点の太陽光発電設備の導入量は、2009年度比で15倍となる152.1万kWまで拡大した。県は2020年度末時点で200万kWの導入量を目指す方針だ。ただ、一部地域において太陽光発電の導入にあたって地域住民との間でトラブルになるケースも増えており、ガイドラインの作成を決めたとしている。

静岡県内における太陽光発電の導入推移 出典:静岡県

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