静岡県が県内の市町に設置する太陽光発電設備についての、モデルガイドラインを公表。各市町のガイドライン作成の支援と、太陽光発電の導入に関するトラブルを防ぐのが狙いだ。
静岡県はこのほど太陽光発電設備の適正導入を目的に、県内の市町がガイドラインを作成する際の参考にできるモデルガイドラインを作成した。2018年7月から県と市町が立ち上げた検討会が作成を進めてきたもので、今後静岡県ではこの内容を参考に、各市町による地域特性を踏まえたガイドラインの策定を支援する方針だ。
ガイドラインで対象とする太陽光発電設備は、出力10kW(キロワット)以上または敷地面100m2以上の事業用太陽光発電設備。建築物へ設置するものは対象外だ。内容は大きく以下の4つのポイントで構成されている。
この他、各市町のガイドライン策定を支援するため、注釈の挿入や届出様式例の添付など、事務作業の負担軽減を図っている。市町が条例を制定する場合にも参考となるという。今後は、県の関係各課で構成する「メガソーラーの導入に係る庁内連絡調整会議」が主体となって、ワンストップの支援体制により、市町のガイドライン策定を支援する方針だ。
静岡県は日射量に恵まれた地域が多く、全国の中でも急速に太陽光発電の導入が進んだ。2016年度末時点の太陽光発電設備の導入量は、2009年度比で15倍となる152.1万kWまで拡大した。県は2020年度末時点で200万kWの導入量を目指す方針だ。ただ、一部地域において太陽光発電の導入にあたって地域住民との間でトラブルになるケースも増えており、ガイドラインの作成を決めたとしている。
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