“つながる”EV用の充放電機、「仮想発電所」にも対応電気自動車

椿本チエインが「V2X(Vehicle to Everything)」対応充放電装置「eLINK」をの新バージョンを発表。電気自動車(EV)の蓄電池をVPP構築のエネルギーリソースとして活用できるよう、機能をアップデートした。

» 2019年03月15日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 椿本チエイン(大阪市)は、電気自動車(EV)の急速充電コネクターを通じて、EVと公共施設やビル、工場などの電力網を双方向につなぐ「V2X(Vehicle to Everything)」対応充放電装置「eLINK」をの新バージョンを発表した。バーチャルパワープラント(VPP、仮想発電所)などにおける利用を想定し、機能拡充を図った。

「eLINK」のイメージ 出典:椿本チエイン

 同社は2013年にeLINKを発表。停電時の非常用電源や平常時のピークカットに使うV2B「対応充放電装置として、公共施設を中心に活用されているという。

 今回の新型「eLINK」は、SiC双方向インバーターを採用し電力変換を高性能化。さらに、装置本体とタッチパネル画面のデザインを一新し、屋外での視認性や操作性向上を実現した。

 EVをVPPリソースとして電力調整に活用できるよう、「高応答」「高精度」な充放電が制御できるという。通信インタフェースとしては新たにECHONETLiteに対応。V2Hガイドライン2.1にも対応しており、産業向けのModbusTCPにも対応予定だ。モニタリング(見える化)およびリモート操作が行える機能も加えた他、適用システムに応じたIoTゲートウェイ、電力計測器、カード読取器などを組み込み可能で、タッチパネル画面でのユーザー認証にも対応できる(オプション対応)。外形形寸法は400×1500×300mm(ミリ)、重量は114kg(キロ)。

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