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» 2019年06月03日 07時00分 公開

ソーラーシェアリング入門(15):深まるSDGsとソーラーシェアリングの関係性、「儲かる」を越えた価値の創出へ (1/3)

太陽光発電と農業を両立する手法として、近年、国内で大きな期待と注目を集めている「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」について解説する本連載。今回は昨今注目があつまっているSDGsとソーラーシェアリングの関係性について考察します。

[馬上丈司 千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役,スマートジャパン]

 前々回で韓国のソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の取り組みについて取り上げましたが、日本から各国へと広まっていく中で、ソーラーシェアリングの持つ社会的意義も幅広くなりつつあります。その一つが、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に対する幅広い貢献です。そこで今回は昨今大きな注目を集めるSDGsとソーラーシェアリングという視点から、黎明期のソーラーシェアリングに期待されてきた役割と、世界的な普及拡大の中で見い出されてきたソーラーシェアリングの持つ新たな価値について取り上げます。

 2019年5月11〜12日にかけて新潟市で開催されたG20農業大臣会合で、営農型太陽光発電(Farming-PV)の展示を、農林水産省のバイオマス循環資源課再生可能エネルギー室と共同で行いました。このG20における展示会に際しては、各々の取り組みがSDGsの達成にどのように貢献するかが重要視され、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)が該当する項目として、私たちはSDGsで掲げられている17の目標のうち、1(貧困)、2(飢餓)、7(エネルギー)、8(働きがいと経済成長)、9(産業と技術革新の基盤)、11(住み続けられるまちづくり)、13(気候変動)、15(陸の豊かさ)を挙げました。

 農林水産省が開設したSDGsガイドページ「農林水産業 × 環境・技術 × SDGs」では、営農型太陽光発電を、7(エネルギー)、8(働きがいと経済成長)、9(産業と技術革新の基盤)、11(住み続けられるまちづくり)、13(気候変動)に該当するものとして紹介しています。

農林水産省Webサイトに掲載されているSDGsにおける営農型太陽光発電

 ソーラーシェアリングに対する認知度と理解が広まったことで、SDGsに対応する取り組みという価値も生まれてきました。では、これまでソーラーシェアリングにはどのような効果が期待され、それはどのように変化してきたのでしょうか。

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