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» 2019年09月04日 07時00分 公開

ブロックチェーンのコア技術に注力する日本発ベンチャー、カウラが描く新たな電力ビジネス和田憲一郎が語るエネルギーの近未来 (14)(2/3 ページ)

[和田憲一郎(日本電動化研究所 代表取締役),スマートジャパン]

カウラのビジネス戦略とは

和田氏 具体的にカウラはどのようなビジネスを進めているのでしょうか。

岡本氏 主に3つあります。1つ目は、ブロックチェーンのプラットフォームを開発です。その種類は用途によっていろいろなものがあり、それらのプロトコルレイヤーの開発などを行っています。これまでアプリケーションを開発する企業はたくさんありますが、コア技術となるプラットフォーム周りの技術を開発する企業はほとんどありませんでした。しかし、まだ未成熟な技術であるブロックチェーンはプラットフォーム関連の技術もどんどん進化しており、たとえあまり儲からなくても、誰かがやらなければならないと考え続けています。そうでないと、実際にアプリケーションを社会実装する場面になって、「使えない」といったことが発生するのではないかと。

 2つ目は分散アプリケーションの開発です。これについても、利活用できる多くのアプリケーションが考えられるので、その開発を支援しています。3つ目はブロックチェーンシステムのアーキテクト技術者によるコンサルティングや、先端技術調査・評価などの事業です。

カウラが取り組むプラットフォーム開発の概要

和田氏 電気自動車(EV)についても、バッテリーの残存価値予測システムなどを開発されているとうかがいました。

岡本氏 ブロックチェーンの仕組みを活用してEV用バッテリーのモニタリングを行うとともに、劣化診断アルゴリズムを用いてそのEV蓄電池の残存価値を判定できるシステムの開発を進めています。蓄電池の利用は、自動車だけでなく、船舶、飛行機、定置型蓄電池と社会のさまざま部分に広がっており、単に設置・導入するだけでなく、リサイクルまで含めたライフサイクル管理のニーズが拡大しているからです。

EV バッテリーモニタリングシステム
劣化診断アルゴリズム

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