Looopが北海道に蓄電池併設型メガソーラー、出力変動を抑えながら6100世帯分を発電 : 太陽光
Looopおよび日本グリーン電力開発が北海道で蓄電池併設型メガソーラーの運用を開始。一般家庭約6100世帯分に相当する年間発電量を見込んでいる。
Looopおよび日本グリーン電力開発は2019年10月、北海道で蓄電池併設型のメガソーラー「Looop中標津太陽光発電所」(北海道標津郡中標津町)の営業運転を開始したと発表した。両社が共同出資する中標津ソーラー合同会社が事業主体で、EPC(Engineering,Procurement and Construction:設計・調達・建設)は、日本コムシスが担当した。
Looop中標津太陽光発電所 出典:Looop
約99万4000平方メートルの敷地に、太陽電池パネル枚数を約10万7000枚設置した発電所で、最大出力は約3万1600kW(キロワット)、年間発電量は一般家庭約6100世帯分に相当する約3000万kWh(キロワット時)を見込んでおり、全量を北海道電力に販売する。
本発電所は、北海道電力から求められる出力変動緩和対策として、容量1万445kWh(キロワット時)の蓄電池を設置している。北海道電力の「太陽光発電設備の接続に関するルール」に従った蓄電池併用型太陽光発電所としては、道東地区で最大規模の発電所になる。
北海道で広がる“太陽光×蓄電池”、再エネ普及の活路となるか
北海道で蓄電池を併設したメガソーラーが相次いで稼働を開始している。再生可能エネルギーの課題である出力変動の対策として、蓄電池を活用しようという考えだ。接続可能量の制限や買取価格の下落が続く中で、新しい太陽光発電の運営手法として定着するかに期待がかかる。
低コストに太陽光の出力変動を緩和、大林組が新型蓄電システムを導入
大林組は太陽光発電システムの出力変動の緩和に活用できる低コスト蓄電池システムを開発した。設備容量の最適化を図ることで、設置コストおよび「固定価格買取制度」(FIT)で定める20年間の買取期間に要する運用コストを抑えた。同社が北海道釧路町に建設を進めている太陽光発電所「釧路メガソーラー」に導入する。
大型の蓄電池を備えたメガソーラー着工、出力変動を1%以下に抑える
北海道では発電能力が2MW以上のメガソーラーを新設する場合には蓄電池を併設しなくてはならない。天候によって太陽光発電の出力が変動する影響を緩和するためで、変動幅を1分あたり1%以下に抑えることが条件だ。国内最大級の蓄電池を併設するメガソーラーの建設工事が苫小牧市で始まる。
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