太陽光×ガス×蓄電池のハイブリッド発電システム、災害時の電力供給源に蓄電・発電機器

エネテクは、LPガス発電機、太陽光発電設備、蓄電池を組み合わせて制御し、非常時の電源確保などを低コストで実現するハイブリッド発電システムを開発した。

» 2019年11月21日 14時30分 公開
[スマートジャパン]

 エネテクは2019年11月5日、LPガス発電機、太陽光発電設備、蓄電池を組み合わせて制御し、非常時の電源確保などを低コストで実現するハイブリッド発電システム「EGGS(Energy Generation from Gas and Solar)」を商品化すると発表した。

 EGGS(Energy Generation from Gas and Solar)は、太陽光発電、LPガス発電、蓄電池の3つの電源を、導入する環境や予算に合わせて組み合わせ制御するシステムである。通常、日中は太陽光で発電した電力を使用し、余剰分を蓄電池にため、日没時には蓄電池から給電する。不足分は電力会社から購入する。いわゆる自家消費型の太陽光発電設備として、コストダウンやCO2削減を図ることができる。一方、停電時には、太陽光、蓄電池で不足する分をLPガス発電機から給電する。天候や燃料の供給体制などの条件がそろえば、数週間以上の長期間の電力供給も可能という。

photo EGGSの運用モデル例 出典:エネテク

 LPガス発電機は数kVA〜数百kVAまで、予算や必要な電力を踏まえて選定できる。同じ電力を供給する蓄電池と比較するとコストは約10分の1である他、他の電源と組み合わせた制御により、立ち上がりに必要な時間や長時間の連続運転といった問題も解決できるとしている。電力のピークカットを目的とした運用も可能だ。

 EGGSは医療施設や介護施設など、停電が人命にかかわるような施設をはじめ、BCP(事業継続計画)を策定する企業を対象に導入を提案していく計画で、年度内には最初のシステムが稼働を開始する予定としている。

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