千葉エコ・エネルギー、つなぐファーム、清水建設の3者が千葉市で共同開発を進めてきた営農型太陽光発電所(ソーラーシェアリング発電所)が営業運転を開始。太陽光パネルの下ではニンニクを栽培する。
千葉エコ・エネルギー、つなぐファーム、清水建設は2019年12月、共同で事業開発を進めてきた営農型太陽光発電所(ソーラーシェアリング発電所)である「千葉大木戸営農型太陽光発電所」(千葉県千葉市緑区)が、同年9月20日から営業運転を開始したと発表した。
同発電所の太陽光パネルベースの出力は60kW(キロワット)、連係出力ベース49.5kWの太陽光発電システムを備え、年間に一般家庭20世帯分に相当する発電量を見込んでいる。太陽光パネルの下ではニンニクを栽培する計画だ。
清水建設が発電事業主体を務め、千葉エコ・エネルギーが設立した農業法人のつなぐファームが農業を担う。千葉エコ・エネルギーは発電設備の管理運営を行う「アグリマネジメント」サービスを提供するというスキームだ。発電した電力は清水建設グループによる小売電気事業を通じて需要家に供給を行いながら、地域密着型のビジネスモデルを模索するとしている。
同発電所は再生可能エネルギーや地域農業との接点としての役割も担う計画で、発電事業者や需要家を招待する農作業体験ツアーの開催や、栽培した作物をオフィス街で開催するマルシェ(市場)で販売するなどの取り組みを予定している。都心部と地方をつなぐ新たな関係性を創出し、現代社会における都市部と地方の循環型共生を目指した持続可能な地域づくりの実現を目指す方針だ。
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