東京ガス、東京ガスエンジニアリングソリューションズ、正英製作所は2023年7月5日、水素燃焼が可能な廃熱回収装置内蔵水素バーナーを開発したと発表した。アルミ製造など高温熱分野の脱炭素化に貢献できる製品だという。
東京ガス、東京ガスエンジニアリングソリューションズ、正英製作所は2023年7月5日、水素燃焼が可能な廃熱回収装置内蔵水素バーナーを開発したと発表した。アルミ製造など高温熱分野の脱炭素化に貢献できる製品だという。
バーナーはアルミ・非鉄金属加工、自動車・自動車部品製造、鉄鋼製造など、高温熱を必要とするさまざまな製造工程で利用されている。一般に天然ガスを燃料として利用し、排熱回収装置を内蔵したモデルは、燃焼用空気を排ガスで予熱することで燃料使用量を約30%削減可能だという。
今回東京ガスらが開発したバーナーは、廃熱回収装置を内蔵しながら、水素のみで利用できるのが特徴。水素は天然ガスと比べて燃焼速度が速く、火炎温度が高いなどの特徴があり、燃焼時に多くのNOx(窒素酸化物)が発生するという課題がある。しかし、今回開発したバーナーは各社のノウハウを活用することで、低NOxと安定燃焼の両立を実現。東京ガスの実験場で天然ガスバーナより低いNOx値19.4ppm(酸素=11%換算値、水素専焼)を達成したとしている。
なお、廃熱回収装置内蔵の水素専焼バーナーの開発は、国内初の事例だという。正英製作所が2023年10月から販売を開始する予定だ。
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