パナソニックとヤンマーは「スマートエネルギーWeek 秋 2023」(9月13日〜15日/幕張メッセ)に共同出展し、廃熱利用に関するコラボレーション事業を提案した。ヤンマーの「マイクロコージェネレーション」とパナソニックの「廃熱利用型吸収式冷凍機(ナチュラルチラー)」の併用により、「廃熱」を高効率に資源化することを提案する。
コージェネレーションは、都市ガスまたはLPガスを燃料に発電するとともに、発電時に発生する排熱を給湯や暖房に活用できるシステム。ヤンマーのマイクロコージェネレーションは、同社が長年培ってきたエンジン技術を強みとし、25年にわたり販売している国内シェアトップクラスの製品だ。
一方、パナソニックの廃熱利用型吸収式冷凍機は、廃熱を有効利用して冷房に生かすことのできるシステム。ヤンマーのマイクロコージェネレーション単体では、廃熱を暖房に生かすことはできても、冷房のために活用することはできなかった。両社の製品を併用することで、廃熱を空調全般に生かすことが可能となり、より高効率な廃熱の資源化が実現できるというわけだ。
パナソニックとヤンマーは2022年12月から協業を開始している。この協業を機に、両社は共同で、両社機器仕様に最適な専用コントローラー(CGSコントローラー)を開発した。これにより、従来必要だった連携する機器の仕様や台数に合わせたコントローラーの設計が不要となり、導入の手間を大幅に削減することが可能になったという。
両社は、今回の協業によるメリットを次の3つに整理し、工場・病院・ホテルなど幅広い顧客に向けてアピールする。
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