非化石証書の24年度初回入札は約定量が急増、高度化法の中間目標の達成率は9割超に第96回「制度検討作業部会」(2/5 ページ)

» 2024年10月04日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

買い入札の8割が「RE100基準」の電源を希望

 具体的な買い入札(トラッキング情報)希望の内容ごとに集計したものが表1である。買い入札全体のうち、9.3%が「優先割当」を指定しており、これを除いた量のうち、約8割(約109億kWh)が、RE100基準(運転開始15年以内)を満たす電源を希望している。

 優先割当を除く130億kWhの内訳を発電設備区分で見ると、太陽光が約56億kWhと約43%、次いで水力が約11%を占めており、何らかの発電設備区分を指定するものが約58%に上る。

 また、優先割当を除く130億kWhの内訳を所在地別に見ると、都道府県を指定するものが7.2%、市町村を指定するものが0.1%、設備IDを指定するものが0.9%となっている。ただし、これを入札件数ベースで見ると、都道府県指定が36.9%、市町村指定が2.2%、設備ID指定が7.9%(計47%)であり、所在地の指定にも一定のニーズがあることが読み取れる。

表1.再エネ価値取引市場 2024年度第1回オークション 買い入札希望 出典:制度検討作業部会を基に筆者作成

 なお、2024年度第1回オークションの電源種別の約定結果を見ると、売り入札量と約定量はいずれも太陽光、バイオマスの順に多いが、約定率で見ると水力と太陽光の約定率が高い結果となった。

図3.再エネ価値取引市場 電源種別の約定率 出典:制度検討作業部会

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