TREホールディングスと東芝が、太陽光パネルのリユースに向けた実証実験を開始する。
TREホールディングスの子会社であるリバー、東芝エネルギーシステムズ、東芝環境ソリューションは2025年3月24日、リバーの「壬生事業所(仮称、栃木県下都賀郡壬生町」に使用済み太陽光パネルを用いた自家消費型の太陽光発電システムを導入し、リユースパネルの有効性を検証する共同実証を行うと発表した。
この実証では、リバー壬生事業所の屋根に新品の太陽光パネル約178kW分と、リユースパネル約156kW分を混合で設置する。使用するリユースパネルは東芝環境ソリューションが健全性を評価したもので、新品と同様の条件で稼働させ、東芝エネルギーシステムズが発電量などのデータを取得し、安全性および発電効率を評価。これによりリユースパネルの有効性を実証する。
今回の実証は資源や素材を循環利用して廃棄物を最小限に抑え、環境負荷を低減するサーキュラーエコノミーの推進に向けて実施するもので、3社にとって初めての試みとなる。リユースパネルの活用により、パネルの廃棄量の削減だけでなく、太陽光発電システムの設備導入時の温室効果ガス排出量削減にも貢献する狙い。導入するシステムは2025年8月に稼働開始を予定している。
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