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» 2005年03月03日 21時45分 UPDATE

dev blog/CMS7分で分かる2月のBlog界 (1/2)

システムダウンの悲観的な面をよそに、Blogサービスは多様性へと向かっている。2月は、Blogスペース容量競争の激化、スパム行為への対抗策、新たなファイルフォーマットアップのサポート、そして企業向けサービスの拡大などが目立った。

[森川拓男,ITmedia]

 筆者だけだろうか? 今年の冬はとても寒い。しかし、Blogの世界は加熱している。どこまで進むのか分からない容量アップ戦争は、ついにGバイトを通り超してTバイトへと進んでしまった。その一方で、ユーザーからのBlogページが表示できないなどといったアクセス障害、トラックバックスパムなどの迷惑行為横行……、難問山積なのはそのままだ。

Blogのギガバイト化競争に終止符?

 今月の話題といえば、各Blogサービスが躍起になっているBlog容量のアップ競争の激化だ。

 その口火を切ったのは、1月31日にスタートした「Yahoo!ブログ」といえる(1月31日既報)。満を持してスタートしたYahoo!のBlogサービスは、テキスト無制限、画像は2Gバイトまで利用可能と、Gバイトクラスでスタートした。

 2月7日には、「livedoor Blog」が、10日からテキストと画像合計で2Gバイトまで利用可能にすると発表(2月7日既報)、無料版で30Mバイト、有料版で100Mバイトまでだったものから大幅増量を狙った。

 続く9日、「Seesaaブログ」がファイルアップロード容量を最大30Mバイトから2Gバイトまで拡張した(2月10日既報)。

 「Seesaaブログ」の動きを見たせいかどうか、10日に増量作業を実施した「livedoor Blog」は、予定されていた2Gバイトを「業界最大」と銘打って2.1Gバイトにしている(関連リンク:データ保存容量アップ&デザイン追加お知らせ)。

 これらの動きに止どめを刺したのが「gooブログ」だ。2月16日に発表された画像容量の大幅増量は、これまで行われたどのサービスの増量をも凌駕する、無料が最大3Gバイト、有料が最大1Tバイトという大容量だった(2月17日既報)。その後、21日には夜間にサーバレスポンスが遅くなるという現象について解消したと発表している(2月22日既報)。

 これらの一連の流れを静観していた「ココログ」も、ついにギガバイト化へ向けた一歩を踏み出しているが(3月1日既報)、それは3月のBlog界で改めて触れたい。

 しかし、Blogサービスの最大の問題は、「容量というよりはレスポンスだといえよう」。実際、容量が増えても、レスポンスが悪くページが表示できなければ意味がない。相変わらずのレスポンス障害は改善されていないのが実情だ。2月18日にも報じたように、緊急メンテナンスが相次いでいるのだ。そんな中で2月22日には、「BLOCKBLOG」がメンテ中に一部のBlog設定データを消失という事態も発生している(2月25日既報)。今後の各Blogサービスの対応に注目したい。

 また、新サーバ導入が順延されていた「チャンネル北国tv」は、2月14日予定としていた負荷分散作業を28日に変更すると発表(2月14日既報)。

 「Doblog」は3月上旬にサーバ仕様を見直すと発表している(2月21日既報)。

NetLaputaブログ、グランドオープン

 それでは、2月のBlogサービスを見ていこう。

 GMOグループのpaperboy&co.は2月7日、以前より予告されていた同社提供のレンタルサーバ「ロリポップ」会員向けBlogサービス「ロリポブログ」の正式サービスを開始した(2月7日既報)。

 2月3日には、ISP(インターネットサービスプロバイダ)のNetLaputaが昨年末にプレオープンしていた無料Blogサービス「NetLaputaブログ」の正式サービスを開始(2月4日既報)。その後、正式オープンと同時にリリースされた投げ銭機能「NetLaputa ブログ CLAP」への新機能などの追加を、14日に行っている(2月15日既報)。

 2月28日には、ボイスバンクが提供するPodCastingに対応したボイスBlogサービス「ケロログ」がプライベートリリースからβテストリリースへと移行(3月1日既報)。正式サービスは4月1日を予定しているという。

エキサイトブログリニューアル

 「エキサイトブログ」は2月2日にメンテナンスを実施、サーバ保増強のほかに、サイトデザインのリニューアルを行った(2月3日既報)。同時に、これまで禁止されていたビジネス(商用)目的の利用を解禁、条件付きではあるが企業Blogの作成も可能となっている。

 「ココログ」は2月22日、ココログデザインのテンプレートをリストに加える際のユーザー認証方法を、@niftyIDとパスワードによる認証から、からココログアカウントとココログパスワードでの認証に変更した(2月23日既報)。なお、有料テンプレートはこれまでと同じく@niftyIDとパスワードでの認証になる。

 「NetLaputaブログ」は新しい試みとして、トップページで注目のコーナーに無作為でピックアップする「最近の記事」「昨日の画像」を追加した(2月28日既報)。これにより、どうしても埋もれてしまいがちな隠れたBlogを発掘しようというのだ。

スパム行為を排除できるか?

 相変わらずコメントスパム、トラックバックスパムが横行している。これらは、単に個々のBlogに迷惑がかかるだけでなく、サーバレスポンスにも多大な影響を与えるものだ。

 ついに日本を含むアジアと欧州の38カ国がスパム対策に共同で取り組むことで合意するまでに至っている(2月25日既報)。

 各Blogサービスも、それぞれ独自の対策を実施している。

 「ブログ人」は2月2日、すべてのユーザーに対してトラックバックスパムを防止する仕組み導入を発表(2月3日既報)。これは、トラックバックスパムによるアクセス障害が発生していることに対する処置であり、セキュリティのために詳細な内容は明らかにしていない。その後、これまでの対応策を明らかにし、今後の方針も発表している(3月1日既報)。

 「FC2ブログ」は2月4日、「禁止IP/ワード機能」を公開した(2月7日既報)。これは、禁止したいIPアドレスやキーワードを登録することができるものであり、不適切なコメントやトラックバックの受信を拒否することが可能となる。

 しかし、いずれの対策も万全とはいえず、ユーザー側が行うスパム削除やIP制限などの対応と合わせることで防ぐしかないのが現状だ。

 「Seesaaブログ」で新機能として追加されたページごとに設定可能な「ページ認証機能」も注目だ(2月3日既報)。ユーザー名とパスワードを入力しないと閲覧できないページを作成することで、こういったスパム行為は防げる可能性がある。ただし、検索サイトに登録されない、外部からのRSS取得や「BlogClick」をはじめとした広告表示が不可能となるなどの問題点もあり、あくまでも上級者向けとしての機能であるので注意が必要だ。

 こういった閲覧制限は「Seesaaブログ」だけでなく、「FC2ブログ」でもプライベートモードとして実装されている(2月14日既報)。

編集画面をリニューアルした「はてなダイアリー」

 「はてなダイアリー」は2月2日、ユーザーの要望に応え、トラックバックやコメントの受信時に送信されるメールに関し、送信元を区別するように変更を加えた(2月3日既報)。

 これにより、メーラーなどの振り分け設定で、コメントとトラックバックを区別することが可能となる。さらにトラックバックに関しては、メール本文中にトラックバック送信元URLが掲載されるようになった。

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