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» 2009年03月24日 21時20分 公開

MicrosoftのERP:グローバル展開する日本のSMB企業が欲しがる拡張性

パシフィックビジネスコンサルティングはMicrosoft Dynamics NAV 2009 Classic 日本語版を販売開始するとともに、低コストでERP導入を可能にするスターターパックも同時に提供開始した。

[ITmedia]

海外展開する中堅企業をサポートする

 Microsoft Dynamics NAVは、Microsoftの中堅、中小企業(SMB)向けERPパッケージ。Microsoft Dynamics NAV 2009 Classicはその最新版だ。日本語版では会計伝票承認機能、連結パッケージ用データ抽出機能、関連会社間取引確認メール送信機能、総平均原価計算対応、DocuWorks対応、保守/メンテナンスモジュールや生産管理モジュールなどが、改良、追加拡張された。

 SMBマーケットを中心に日本企業の海外展開プロジェクトのコンサルティングを手がけてきたパシフィックビジネスコンサルティング(以下、PBC)は、2001年よりMicrosoft Dynamics NAVの導入コンサルティングサービスを提供している。同社は、Microsoft Dynamics NAVの前身であるERP製品Navisionの日本企業への導入に実績を持っており、「グローバルにも使えるが日本の商習慣にも適合する機能がほしい」という日本企業のニーズを知るという点で強みがある。

「今求められているのは、拡張性の高い、柔軟なERP。ユーザーの声に耳を傾けてきた当社はその機能を存分にユーザーにフィードバックできる」と語る小林敏樹取締役社長

 PBCの小林敏樹取締役社長は次のように話す。

 「日本経済を支えている中堅、中小企業は今大きな荒波に揺さぶられている。特に海外進出をしている企業はなおのことだ。日本の中堅、中小企業は個々の取引先に対して、財務、製造、物流などあらゆる面で柔軟に対応しており、それが日本企業全体の強みにもなっている。しかしその反面システム化に際しては、多くの制約条件ができてしまい、ERPを活用した効率的な経営ができない企業も少なくない。今回のリリースにおいては、当社が長年培った経験とユーザーの声をもとにした独自機能を追加している。当社は国内外で100サイト以上のDynamics NAVの導入実績があり、今後その高い拡張性を十分に生かせる導入のお手伝いをしていきたい。また、国際会計基準への対応を急ピッチに進めているユーザーも多い。こうした課題にもDynamics NAVはしっかりと支援できる」

 スターターパックである「PBC PEFORMANCE PACK 2009」は、財務管理・販売管理・購買管理・在庫管理の4つのコアモジュールを含み、同時接続で5ユーザーが利用できる。価格は一律で1200万円だ。

「PBCはDynamicsを知り尽くした企業。ユーザーの期待に応える実績を今後も積み重ねていくはず」と語るマイクロソフトの中西智行本部長代理

 発表に同席した、マイクロソフトのDynamics事業統括本部、中西智行本部長代理は次のように話した。

 「Dynamics NAVは日本企業に対してもっとスムーズに浸透していくかと思っていたが、この市場はそう簡単ではないことに改めて気づかされた。われわれは直販するわけではないので、どうしてもユーザーの納得するソリューションを提供できるパートナーが必要。そうした意味でPBCは理想的なパートナーだといえる。海外に拠点を持つ中堅・中小企業のユーザーにとって、Dynamics NAVを導入するメリットは非常に大きいはずで、さまざまな商習慣に対応する機能が追加されれば、さらに導入の障壁は低くなる」

 「PBC PEFORMANCE PACK 2009」はマイクロソフトの「マイクロソフトファイナンス」を利用したリース契約を活用することも可能だ。審査に通過すれば、トータルのITコストを平準化していくこともプランニングできるという。

 Dynamics NAVは海外で70000社以上の企業が導入している。海外の協力企業と部品や資材調達などの取り引きが発生したり、買収してグループ傘下におさめたりする場合など、Dynamics NAVを導入していれば、基幹業務の情報も連携がしやすいことは明らかだ。後は、日本企業特有の使い方に対応可能かどうかがポイントになるが、導入企業のユーザーが使いやすいかどうかも重要な問題だ。システムとしては問題はないが、エンドユーザーにとって操作がしにくいとなっては、元も子もない。

「Dynamics NAVは高機能でしかも使いやすいアプリケーション」と語る吉島良平取締役

 PBCの戦略事業推進室室長の吉島良平取締役は次のように話す。

 「海外に進出している中堅、中小企業は効率的に世界の拠点から情報を集めなくてはならない。大規模な投資が難しい今、低コストで高機能のERPが求められている。また、高機能であってもユーザーにとって敷居の高いインタフェースでは、意味がない。当社では長年の実績からこうした問題についてもずっと対応してきた。例えばDynamics NAVでは、見積作成から発注、入荷、請求、そして入庫、出庫といったフローを可視化する仕組みがある。そうしたシステムフローの変更や確認も図式化された各業務分野をクリックして行うことができる。国際会計基準の対応が海外の拠点から始まっている今、柔軟に分かりやすく対応できるシステムは大きな力になるはずだ」

 日本の中堅、中小企業向けERP市場では、業種ごとの特定機能やテンプレートなどを豊富に用意した製品が浸透しており、非常に厳しい市場だといえる。それと比較してグローバル展開をしているSMB企業に強みを持つPBCは、非常にユニークな存在だといえるだろう。海外展開している企業はSMBの中でも力を持った企業が多いはずで、こうした企業と取り引きのある他の日本企業にもDynamics NAVが浸透していく可能性も出てくる。

Dynamics NAVは多様なビジネスプロセスに対応する

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