Clearspring、オープンなコンテンツ共有プロトコル「OExchange」を公開Google、Microsoftなどがサポート

WebサイトのコンテンツをBuzzでつぶやきたいのにBuzzボタンがない――。そんな問題を解決するためのプロトコルが登場した。

» 2010年06月04日 17時31分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Clearspringは6月2日(現地時間)、オープンなコンテンツ共有プロトコル「OExchange」を発表した。

 OExchangeは、Webサイトのコンテンツを、コンテンツ共有ツールを介してGoogle BuzzやLinkedInなどのソーシャルサービスで共有できるようにするプロトコル。Open Web Foundation Agreementの下で公開した。

 インターネットのソーシャル化に伴い、人々がWebサイトのさまざまなコンテンツをGoogle Buzzなどで友人と共有するようになったが、サービスごとに異なる共有方法を使っているため、Webサイトにすべてのサービス向けの共有ボタンを設置するのは不可能に近い。OExchangeは、この問題の解決を目指して立ち上げられた。

 例えばユーザーがあるWebサイトのコンテンツをGoogle Buzzで共有したい場合、そのWebサイトにBuzzボタンがなくても、OExchangeに対応していれば新たにボタンを追加することができる。

 Google、Microsoft、Digg、LinkedIn、StumbleUpon、yfrog(Imageshack)などがOExchangeをサポートしている。公式サイトにTwitterとFacebookの名前はない。現在、300以上のサービスがClearspringのAddThisをコンテンツ共有ツールとして組み込んでおり、800以上がサポート待ちであるという。

 GoogleのOpen Web提唱者、クリス・メッシーナ氏は「オンラインでのコンテンツ共有の量と質を向上させる鍵は、ユーザーの使い勝手の改良にある。OExchangeでWebサイトをまたがる共有メカニズムを簡易化することで、ユーザーは“どうやって”共有するかではなく“何を”共有するかに集中できるようになる」と語った。

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