電子書籍、出版社不在でも編集者はいるオルタナブログ通信(3/3 ページ)

» 2010年07月09日 16時55分 公開
[森川拓男,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

本当の用途が見つからない

 iPadの登場は、タブレット市場を大幅に変革する勢いがあるようだ。斉藤徹氏はiPadの衝撃。米国タブレット出荷台数は,2012年にネットブックを,2013年にデスクトップを凌駕するという動向予測を紹介した。それだけiPadは画期的な商品なのだが、同時に、坂本史郎氏「坂本史郎の【朝メール】より」のiPad 日本での発売後約1ヶ月:まだ本当の用途が見つからない?といった意見もある。ビジネスマンと学生、主婦やフリーター、シルバー世代……使う人によって様々な用途があるだけに、結局はそれを見つけづらいのだろうか。

 iPadを持っていない人にとって、iPadにいろいろな疑問があるだろう。そういう人は、鈴木恭平氏「風雲異聞録」のiPad について私がよく聞かれる5つのことに代表的な質問と回答がまとめられているので読んでみよう。

 タブレット市場も、スマートフォン市場同様Appleのひとり勝ちの様相を体しているが、本当にそうなのだろうか。方波見豊氏がAndroidタブレットについて、数回にわたって書いているので、読んでほしい。

No. Androidタブレットを調べてみた
1 Android タブレットを諸々調べてみようかと。 次は、Camangi社の『WebStation』ですね。
2 台湾AcorpのAndroidタブレット『EM501R/5インチ=88ドル・EM704R/7インチ=100ドル端末について、製品情報の回答がありました。
3 Camangi Japan宍戸社長を訪問してAndroidタブレット『WebStation』を借りてきました
4 Android タブレット『WebStation』(台湾・Camangi Corp.)の次期製品(2010年末)と技適マークについて

 iPhoneやiPadでもAndroid端末でもつきまとう問題が、坂本史郎氏が指摘したiPhone/iPad など新端末に専用業務アプリを開発する際のリスクだ。iPhoneは日本に上陸してからそんなに経っていないのに、iPhone 3G、3GS、4とリリースされた。そのたびバージョンアップ対応をするとしたら……確かに考えさせられる問題だ。佐々木康彦氏の【iPad アプリの拝金主義】今自分が辟易としているのは、雑誌系のおねだりアプリ?も、考えさせられる問題である。

読書も携帯で、の落とし穴

 テレビなどでiPadが特集されると、電子書籍端末としての側面をクローズアップされることが多い。しかし、コンテンツを読む手段として携帯電話を使う人もまだまだ多いだろう。しかし、ここに落とし穴があった。佐藤由紀子氏の読書も携帯で、の落とし穴で紹介されたように、病院では携帯電話の使用が禁止されているのだ。たとえオフラインにして読書したとしても、周りからは携帯電話を操作しているようにしか見えない。説明するのも大変だ。

 さて、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の今週の電子書籍&情報通信政策関連ニュース(2010.6.14〜6.19)今週の電子書籍&情報通信政策関連ニュース(2010.6.21〜6.26)にあるように、この2週間も電子書籍に関する話題が多かった。中でも、電子書籍の中間フォーマットについては注目だ。

 そんな中で、方波見豊氏のKindle のAndroid版アプリがリリースされたので、早速試してみました。そして、ランディ・パウシュ氏『最後の授業』をダウンロード。にあるように、Android向けのKindleがリリースされた。

 さらに最近は、電子書籍を簡単に発行できるサービスが、複数社からリリースされている。そこで注目なのが、谷川耕一氏「むささびの視線」の電子書籍、出版社なしでも、編集者はいますだろう。出版社がなくても出版可能になったが、自分一人ですべての作業をやるのは難しい。谷川耕一氏が紹介した事例では、出版社はないが編集者、デザイナーは存在する。

 佐々木康彦氏のセルフプロデュースで一生食べていけますか?も考えていかなくてはならない。ただ出版するだけなら誰でもできるが、出版したものを売るのが難しい。電子出版をしてみたいと考えた人は、大元隆志氏「ASSIOMA」の初めての印税通知を受け取りました。電子書籍時代にこれから著者になる方への三つのアドバイスも合わせて読まれると、参考になるだろう。

 以上、6月17〜30日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、ごく一部を紹介させていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーも読んでほしい。

 オルタナティブ・ブログの新着をチェックするには、新着エントリー一覧を見てみよう。フィード配信もされているので、リーダーなどを活用すれば、iPhoneやiPadなどからでも簡単に読むことができるのだ。

 また、ブロガー一覧や、新規参加ブロガーでは、ブロガーごとにチェックすることが可能。月間ブロガーベスト30を見れば、いま読者の注目を浴びている旬のブロガーがひと目で分かる。

 オルタナティブ・ブログから、ITの今を知る新たな発見があるに違いない。

修正履歴:ワールドカップの残試合数を誤って記載しておりました。お詫びして修正いたします(2010年7月10日19:15)

ITの潮流が分かるオルタナブログ通信過去記事一覧。


関連ホワイトペーパー

マーケティング | ブログ | iPhone | スマートフォン


企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ