9月11日に大規模な太陽フレア現象が観測され、13日にかけて人工衛星やGPSでの測位精度、短波通信、送電線などへの影響が懸念される。
情報通信研究機構(NICT)は9月12日、同日夜から13日にかけて太陽フレアによる人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害、急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあると発表した。今後1週間程度、同様の現象が発生する恐れもある。
NICTによれば、日本時間9月11日に最大エックス線強度が通常の百倍以上におよぶ大規模な太陽フレア現象の発生が確認された。この現象によって高温のコロナガスが地球方向へ噴出しており、12日から13日にかけて到来することが予測されている。
この影響で地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気が数日間程度大きく乱れる可能性があり、人工衛星や通信、電力設備に障害などの影響が及ぶ恐れがあるという。
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