ウェアラブル端末で生体情報を収集、バスの安全運行を支援――小田急シティバスとNECが実証

小田急シティバスとNECは、乗務員の生体情報からを疲労度などを判定し、バスの安全運行支援に活用する共同実証を行った。

» 2017年07月04日 12時30分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 NECは、小田急シティバスと共同で、ウェアラブル端末で乗務中の運転士の生体情報を収集し、バスの安全運行を支援する実証実験を実施したと発表した。

 実証実験では、リストバンド型のウェアラブル端末を乗務員が装着し、脈拍、表面温度、湿度、体の揺れなどの生体情報を測定した。測定したデータは、スマートフォンを介してNECのIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」に収集、蓄積し、データを基に乗務員ごとの“疲労度”などを判定。これにより、乗務中の健康状態や体調の変化をリアルタイムで可視化できることを実証したという。

ALTALT ウェアラブル端末の装着イメージ(左)、乗務員の健康状態を見える化したイメージ(右)

 NECでは、この安全運行支援システムにより、事業所から離れて業務を遂行するバスや鉄道乗務員の見守り、働き方の改善、職場環境の整備に貢献することを目指すという。今後は、同システムの判定精度を高めるとともに、勤務予定や勤務実績、その他の業務システムとの連携も視野に、交通事業者の運行品質や安全性の向上、働き方改革の支援に向け、検討を進めていくとしている。

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