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失敗しないLED電球の選び方(10) パナソニック“EVERLEDS”「LDA7L-G」節電体質の家にしよう(1/2 ページ)

» 2011年05月12日 10時00分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 以前から軽量・コンパクトかつ低発熱が特長のパナソニック製LED電球。その最新モデルが“EVERLEDS”「LDA7L-G」である。従来型のLED電球よりも大幅に配光角が広がり、ソケットの根本方向も明るく照らすことができるのが特長だ。

グローブが大きくなった分だけ放熱部が小さくなった“EVERLEDS”「LDA7L-G」

今回の特集で取り上げたLED電球一覧(電球色、7〜9ワットクラス) 消費電力 全光束 購入時の価格
NECライティング“LIFELED'S”「LDA8L」 7.5ワット 405ルーメン 1780円
三菱電機オスラム“PARATHOM”「LDA7L-H」 6.9ワット 405ルーメン 1980円
パナソニック“EVERLEDS”「LDA7LA1」 6.9ワット 450ルーメン 2380円
シャープ“ELM”「DL-LA42L」 7.8ワット 485ルーメン 2380円
日立アプライアンス「LDA7LA」 7.3ワット 350ルーメン 2380円
東芝ライテック“E-CORE”「LDA7L」 7.2ワット 485ルーメン 2380円
パナソニック“EVERLEDS”「LDA7L-G」 7.2ワット 390ルーメン 3480円
シャープ“ELM”「DL-LA62L」 9.8ワット 610ルーメン 4380円
東芝ライテック“E-CORE”「LDA9L」 9.4ワット 650ルーメン 4480円
パナソニック“EVERLEDS”LDA9L-H」 9.2ワット 650ルーメン 4480円
まとめ:シチュエーション別、LED電球“使える”ランキング

電球色に迫る広い配光角を実現

 LDA7L-Gの配光角は300度と、白熱灯に匹敵する角度を実現している。LED電球は以前から配光角の狭さが課題とされてきたが、パナソニックは2重反射構造のリフレクターを内蔵することで解決を図った(→天井も明るいLED電球、パナソニックが発表)。1段目と2段目に分かれた複雑な形状のリフレクターに光が反射され、ソケットの根本方向にも光が行き渡るように工夫されている。

2段のリフレクターで光を全方向に拡散する(出典はパナソニックのニュースリリース)

 デザインについては、外径が細く全長も短めだった従来型とは大きく異なる。グローブが丸く膨らんだ形となり、少し頭でっかちな印象だ。外径は60ミリと太くなり、全長も112ミリと長くなっている。ただし重量については、グローブがガラスから樹脂製へと変更されたことにより、100グラムから85グラムへと軽量化された。

 放熱フィンのないすっきりとしたデザインは健在で、グローブが大きくなった分だけ相対的に放熱面積が狭くはなったものの、内部回路の配置を見直すことで発熱が抑えられており、従来型と同じように密閉形器具でも使用可能だ。全光束は390ルーメンで、消費電力は7.2ワット。従来型の「LDA7L-A1」が450ルーメンで6.9ワットだったことに比べると全光束は下がったが、配光角重視という製品の性格上、仕方ないともいえる。

 ちなみにLDA7L-Gの発売後も従来型は継続して併売され、LDA7L-Gは「全方向タイプ」と呼ばれて区別される。パナソニックのLED電球は性格の異なる2種類をそろえる多彩なラインアップとなるわけで、ユーザーはこの2タイプを使い分けることができる。なお、本製品は調光器具や断熱材施工器具などには使用不可で、定格寿命は従来通り4万時間となっている。

天井に浮き出たセードの編み紐の影

 それでは実際に取り付けて試してみよう。今回の特集では、トイレ・廊下・リビング(和室)・果物・ライトスタンド(洋室)の5パターンで撮影した。比較に使用したのはパナソニック製の白熱灯(60ワット)である。

トイレ(左)と廊下(右)の照明器具。廊下のダウンライトは電球が奥まった場所になっている

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